クリシェで覚える!3つのマイナーダイアトニックコード。使い方編。

40歳から始める音楽理論

前回は「ナチュラル」「ハーモニック」「メロディック」の3つのマイナーダイアトニックコードを1つ1つ生い立ちをたどりながら、コードの序列を覚えるってやり方を紹介しました。

めでたく21個覚えることが出来た方も出来なかった方も、今回はギターで弾いて21個混ぜてコード進行を作ってみようって記事です。


いちごメタル
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実際に弾いて3つのマイナーダイアトニックコードを混ぜて使えばコードの序列や押さえ方もシッカリ頭の中に記憶されるので、毎日の練習に組み込む事をお勧めします。

マイナーダイアトニックコードを弾いてみよう。

まずは、おさらい。

上からナチュラルマイナー。ハーモニックマイナー。メロディックマイナー。

はい。3本のマイナーダイアトニックコード一覧になります。


なにも見ないで紙に書けるとイイ感じです。さらに理解を深めるには、やはり弾いてみるのが一番。


キーをCmでギターで弾いてみましょう。

押さえ方は色々ありますので、上やつは参考までにどうぞ。


Cm7ーDm7(♭⁵)-♭E△7~って上昇で弾いて♭B7ー♭A△7~って下降で戻るって感じで私は練習しています。練習始めのウォーミングアップに使うとイイですねー。


続いて、♭Ⅶを半音上げてⅦになったハーモニックマイナーのダイアトニックコード。


♭E△7(#5)は(aug)オーグュメントとか、+5って表記もされます。完全5度が半音上がっているって意味しています。あまり使われませんが、運指トレーニングだと思ってちゃんと覚えてみましょう。

これも上昇で弾いて下降で弾いて...って感じで練習します。結構複雑な響き。

続いて、♭Ⅵが半音上がってⅥになったメロディックマイナーのダイアトニックコード。


ⅣとⅤ ⅥとⅦが同じコードになっているが特徴っスねー。


こちらも上昇と下降で弾いて響きを味わってみましょう。

いちごメタル
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運指の練習だと思って取り掛かれば、自然にコードの序列が覚えられると思います。

3つのマイナーダイアトニックコードを混ぜてみよう。

ナチュラルマイナーのダイアトニックコードだけでもそれなりのコード進行のは作れますが、例えばツー・ファイブ・ワン。 Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ。


Dm7(♭⁵)-Gm7-Cm7って進行。

ナチュラルマイナーだけで作ったツーファイブワン。


まあ、これはこれで、有りなんですが、Gm7-Cm7の所をグッと盛り上げたい!!


ので、マイナーのダイアトニックコードのⅤm7は盛り上げる力の強いハーモニックマイナーダイアトニックコードのⅤ7を混ぜるのが常套手段になります。


Dm7(♭⁵)-G7-Cm7って感じにすると盛り上がってⅠに解決します。


Ⅴm7がダメって訳ではなく、優しくCm7に解決したい時はGm7。グッと解決したい時はG7でって使い分けれるのがベストですね。

3つのマイナーダイアトニックコードでラインクリシェを作ってみよう。

マイナーでのコード進行でよく出てくるトニックから下降する進行。

ナチュラルマイナー1本で下降すると、こんな感じ。

イイんですがチョットシンプルすぎて味気ない感じ。


Ⅰから下降するⅠー♭Ⅶ-♭Ⅵ-Ⅴ-Ⅰって進行を3本混ぜて半音ずつⅠ-Ⅶ-♭Ⅶ-Ⅵ-♭Ⅵ-Ⅴ-Ⅰって下降するラインで作ってみるとこんな感じ。

どうでしょう?1本のラインよりもだいぶ豊かな響きになりました。


では、どのような軌跡で進行しているか、1つ1つ見てみましょう。

図にすると分かりやすい。Ⅰm。どっしりさせたいので、セブンスを省略してCmにします。


次にⅦ。これはdim7にするかm(♭⁵)にするかお好みですが、せっかくなので21個の内1個しかないBdim7にしてみます。


次に♭Ⅶ。1択なのでナチュラルマイナーの♭B7。


次のⅥも1択なのでAm7(♭⁵)を配置します。♭Ⅵも1択で♭A△7


で、ⅤはⅤm7かⅤ7ですが、ビシッとG7で盛り上げてCmにケーデンスします。


どうでしょう?1本のダイアトニックコードよりも3本混ぜて使うと、とても色彩豊かなコード進行が作れるようになりますねー。

布袋寅泰さんが、よく使うラインクリシェ。

最近BOOWYの曲コピーする機会が多いんですが、とにかく良く出てくるラインクリシェのパターンがこれ。

だいだいはF7で、打ち止め。

ターゲットはルート音のオクターブ上3弦5フレットのCの音。


これが半音ずつ下がって行くってパターン。ビーブルーやベイビーアクションとかクラウディーハート...いろんな場面で使われております。


さっきの表で軌跡をたどるとこんな感じ。

スタートはⅠm。セブンスを省略したCm。3本共通で持っていますので、どっからでもスタートできます。


次に3弦4fに下がったコードⅠmM7。ハーモニックのトニックCmM7が来ます。


さらに3弦3fに下がると、ちょうどよくナチュラルのトニックⅠm7。Cm7にいきます。


3弦2fに当てはまるヤツはF7。メロディックマイナーのⅣ7ですね。これを当てます。


いちごメタル
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だいたいここで、一旦打ち止めにする事が多いですが、さらに3弦1fに下がってFm7に行くのもイイ感じ。


もう一声!♭EM7。♭EM7(#5)って手も有りますが、やはり(#5)無しのほうがイイ響き。ここまでマイナーのダイアトニックコード内で半音進行できます。

マイナーダイアトニック内に♭Gが無いので、ここまで。


最後はDm7(♭⁵)-G7-Cm。ツー・ファイブ・ワン。で、解決してみました。


いちごメタル
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この様に一見するとダイアトニックコードの外から持ってきたようなラインクリシェですが、ちゃんとダイアトニックコード内に収まっているんですねー。

なるほど。これはとても使い勝手が良く、便利っス。


まとめ

このように、マイナーダイアトニックコード全21個を使うと、色彩豊かなコードアレンジが出来るようになります。


3本のダイアトニックコードおぼえるの面倒くさいですが、使いこなせばコードアレンジ楽しくなりますよー


やはり丸暗記だけでは、記憶に定着しずらいので「ギターで弾く」「紙に書く」の両面で覚えるのがベストです。

いちごメタル<br>
いちごメタル

私は丸暗記苦手で全然マイナーダイアトニックコード頭に入んなかったんですが、ラインクリシェは弾くのは好きで、21個のダイアトニックコード表を見ながら運指練習だと思って、毎日15分弾く習慣を付けると自然に覚えることが出来ますよー。

やっぱり好きなコード進行見つけて弾いて覚えるのが、一番の練習になるなーってお話です。

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