「クレイジー・トレイン」に学ぶ。平行調短調長調

40歳から始める音楽理論

この記事では、オジー・オズボーンの「クレイジートレイン」を使って平行調を解かりやすく解説していきます。


「CメジャースケールはAナチュラルマイナースケールであーる!」



そうなんです。


ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・を、ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・から始めると、Aのナチュラルマイナースケールを作ることが出来ます。



これを平行調短調とか平行調長調って言います。



まぁそうなんですけど、これだと「ふーん」で終わっちゃうんで、オジーの名曲「クレイジートレイン」を題材に平行調を解説してみます。


この曲は、とても解かりやすく平行調の、短調と長調を行ったり来たりしているので、平行調の感じを味わいつつ、作り方を学ぶのに最適かな、と思っています。

平行調とは

ご存知Cメジャースケール。Cを中心(ルート音Ⅰ)にしたメジャースケールの列。

この列の6番目の音Aを中心(ルート音Ⅰ)にするとAマイナーの列を作ることが出来ます。

中心をⅭからAに置く。


つまりCメジャーの中にはAマイナーが有り、Aマイナーの中にCメジャースケールが有るって関係になります。

これを平行調関係と言います。

ディグリーネームの注意点

番号(ディグリーネーム)を6から1にそのままズルっと移動すると、メジャーのディグリーネームになちゃうんで、マイナーのディグリーネームにします。



メジャースケールの3番目と6番目と7番目を半音下げるとマイナースケールになりますので。

ナチュラルマイナースケールのディグリーネーム(番号)

今度はCメジャーにダイアトニックコードを載せてみましょう。


ダイアトニックコードの解説はこちら。

脱パワーコード!!ダイアトニックコード入門



Cのダイアトニックコード(3声和音)


ということは、Cメジャーのダイアトニックコードの6番目を先頭にすると、Aマイナーのダイアトニックコードになります。

Aナチュラルマイナーのダイアトニックコード(3音トライアド)

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・を、改造しないで並び順を変えて作るCメジャーとAマイナースケールの関係を平行調。

3番目6番目7番目を改造して作るCマイナースケール。
ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド・この改造したCマイナーと改造していないCメジャーの関係を同主調って言います。

平行調と同主調の相関図

クレイジートレインで味わってみましょう。

オジー・オズボーンのファースト・ソロアルバム「ブリザード・オブ・オズ」から2曲目。


ギターはランディー・ローズ。名盤っス。

で、冒頭のギターリフを弾いてみましょう。


6弦2フレットの、F#マイナースケールで作られているのが、わかります。

いちいち
いちいち

Ⅰmは元Ⅵm。Ⅱm♭5は元Ⅶm♭5。♭Ⅲは元Ⅰ。って感じでマイナーのディグリーとメジャーのディグリーをセットで覚えると便利です。

トニー・アイオミがギターだったら、このままF#マイナーで展開しそうですが、ランディーは、ここから平行調のAメジャースケールに移動します。

ガラッと明るい雰囲気になりますねー。


Aメジャーにスムーズに、移動できるようにDとEのコードを挟むのがミソ。


AメジャーのサブドミナントⅣ(Ⅾのコード)とドミナントⅤ(Eのコード)を先取りで入れてマイナーからメジャーへ橋渡しをしてくれます。


で、またF#マイナーでBメロ部に移動して、Aメジャーに移動を繰り返すって感じの作りになっています。


このように明と暗を、違和感無く行ったり来たり出来るのが、平行調の特徴ですねー。

4度圏表で見る、平行調。

4度圏表を使えば、簡単に平行調を導く事が出来ます。

4度圏表ってなに?って方はこちらをどうぞ。

【超便利】見つめるだけで音楽理論が良く分かる。4度圏表の使い方と覚え方。



このように12時の所に、メジャーキーを置くと9時の位置に来る音名は、平行調のマイナーが来ます。


「クレイジートレイン」はAメジャーなのでクルクル回してAを12時の所に置くと...

9時のところにF#。F#マイナーが導く事が出来ます。

ギターだとターゲットになるメジャーキーから3フレット下がると(短3度下がる)平行調短調が導けます。

12時の所にF#マイナーを置くと、3時の位置は平行調の長調(メジャースケール)が導けます。

ギターならターゲットになるマイナーキーから3フレット上がれば(短3度上がる)平行調長調が導けます。



こんな感じで、クルクル4度圏表を回せば簡単に、いろんなキーの平行調を導く事が出来ます。


便利。

まとめ

このように、曲のキーを変えずに明(メジャースケール)と暗(マイナースケール)を、違和感無く行ったり来たり出来るのが、平行調の特徴ですねー。

逆に言うと、キーが転調しないのでインパクトが薄いって感じもします。

気が付かないうちに、メジャースケールかマイナースケールかよくわかんない曲もあったりしてて、それはそれで面白いところ。

曲にディグリーネームを書いてみて、分析してみると面白いですよー。

一言で、まとめると

「メジャースケールはナチュラルマイナースケールであーる!」

自分で曲作る時なんかに使える簡単なテクニックなので、4度圏表を片手に使ってみましょうって感じです。

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