問題です。2弦の7フレットは何の音でしょうか?
F#。もしくはG♭ってすぐ出てくる方は中々の強者。
中級者くらいの方でも「5弦と6弦の1~5フレット辺りはよく分かるけど...」って方が多いんじゃないでしょうか?
中にはギターのレギュラー・チューニングの音名もわかんない!って天才さんも...
分かんなくてもギターは弾けますし、TAB譜なんて便利なものもあるので、音名をわかんなくても曲を弾く事も出来ます。
なので、音名を覚えるって練習は放置されがち。「自然に覚えるっしょ」ってなっちゃうんですが。
私もですが、自然に覚えられるのは6弦・5弦の0~8フレット辺りまでで、ハイフレットや2弦・3弦の音名はギター歴長い方でも、意外に把握できていないんじゃないでしょうか?
私なんか自宅ギタリストなんで、困りませんが、お外で他のミュージシャンと演奏するってなったら、大変です。
「そこからD#-G#に行ってA#mに落としてください」
「?はい。(オロオロする。涙目)」って事に...
「コードの押え方は知っているが、D#どこだっけ?」ってなるわけです。
また音楽理論を勉強する上では、もう不可避で日本語知らないで、国語の勉強するのと同じになります。
とにかく、覚えて損なし。
音楽理論の理解も深まりますし、TAB譜から離れて、五線譜を読む場面が来た上でも音名を把握する必要がある訳です。
何より、他のミュージシャンとコミュニケーションが取れなくなりますので、面倒くさいですが是非覚えたい所。
そんな音名を覚える、練習のアイデアをご紹介していきます。
ギターの指板音名の構造は?
まずはこちら。
6弦の24フレットギターで、全150音。これを全部覚えるのが、今回のテーマ。
「こんなの無理!」って思う事なかれ。
お気楽な考えとしては、1弦~6弦の0フレットから11フレットまで覚えてしまえば、残り12~23フレットはオクターブ上の全く同じ音名になります。
6本弦×12フレット分で72音覚えれば、イイって事になります。
さらに6弦と1弦は全く同じ音名になりますので、実質的には、5本弦×12フレットの60音をおぼえればイイって事になります。
これなら、九九を覚えるよりも簡単なはずですし、九九と同じで覚えりゃ一生忘れない!!って訳で、ギター弾く上で一生モノの財産になりますので、軽視せず覚えてしまいましょう。
何から覚えていいのか分からない!って方。まずはレギュラーチューニング。
「どこから手を付けていいのかわからん。」って方はまず、レギュラー・チューニングの音名を覚える所から始めてみましょう。
まず、この6音は丸暗記で、覚えちゃいます。
で、オクターブ上の12フレットが同じ音名で更にオクターブ上の24フレットが同じ音名になります。
まずは、これだけでも覚えてもらえれば、それでOK。
ここを起点に他の音名も探れますし、ギタリストの基礎知識として知らないとなんか、ちょっと恥ずかしいっス。
レギュラー・チューニング6音だけでもどうぞ。
構造は6弦の5フレット(完全4度)Aが5弦開放。
さらに5弦5フレット(完全4度)Dが4弦開放。
4弦5フレット(完全4度)Gが3弦開放。
ここだけ3弦4フレット(減4度・長3度)が2弦開放。
2弦の5フレット(完全5度)Eが1弦開放。
って作りまで、気にしてもらえば、更によろしいかと。
練習その1。 同じ音だけ弾いて覚える。
指板の音名記憶で大基礎になるトレーニングがコレ。
6弦~1弦の指板上にある全部のCの音を、弾いた譜面になります。
♩=60からメトロノームに合わせて、弾いて行きます。
6弦からスタートして、1弦まで行き、そこから6弦に戻って1セットとします。
で、ここから本番で、今度は譜面を見ないで♩=60から弾いて行きます。
これが中々難しくて、ちゃんと把握してないと音を探る様なプレイになり、テンポどうりに弾けなくなります。
弾けるようになったら、次はA・E・D・G・F・Bって感じで#・♭の付かない音名から攻略するとイイでしょう。
1日10分でいいので、日々の練習の中に組み入れればいつの間にか音名が覚えられるようになりはず。
五線譜の音名の場所も把握しよう。
先ほどの同じ音だけ弾く大基礎練習。
余裕があれば、五線譜の位置も記憶しておきましょう。
私もそうなんですが、TAB譜に依存し過ぎて小学校で覚えているはずの、C(ド・レ・ミのドね)の位置が怪しい。
なので、ついでに五線譜の音名も把握することをオススメします。
「これ、弾いてみて下さい!!」「はい!(オロオロする涙目)」
ってTAB譜なしの楽譜を渡された時をイメージすれば、「覚えてみようかな」って気になると思います。
音名練習その2。スケール練習で音名を歌う。
ご存知、1本の弦に対して、3点で弾くスケール練習。
こちらも♩=60のゆっくりテンポで弾くんですが、この時に音名を歌いながら弾くってトレーニング。
自分が何を弾いているか、気にして弾いてみましょう。
大基礎に飽きてきたらやっみるとイイ感じ。
音名練習その3。オクターブのポジションで音名を把握。
ちょっと視点を変えて、オクターブ奏法で音名を探る方法。
ピックで弾くより指で弾く方が良いです。
始めの4個は、お馴染みのオクターブ奏法のポジションで、そこから拡張して2オクターブ離れたポジションが続きます。
「このダイアグラムの押え方は同じ音名」って大基礎と合わせて、結び付けると覚えやすくなります。
大基礎練習の合間に、遊び的な感じでこの練習を混ぜてやると、違った視点で把握できるので試してみましょう。
音名練習その4.ギターを使わない。サイコロを使ったイメージトレーニング。
用意するのは、Amazonなんかで手に入る、普通の6面体のサイコロと多面体のサイコロ。
6面体のサイコロを弦。12面か24面のサイコロをフレットに見立てます。
例えば...
これだと、4弦の6フレット。さて何の音でしょうか?
G#って感じで答えて行きます。
ギターを使わないで暇な空き時間にトレーニング出来ますし、ランダムな問題が出来るので音名問題の偏りを防ぎます。
頭の中にギターの指板をイメージして答えていきます。
大基礎の練習にも使えまして、サイコロの出た目で、今日の音名練習のメニューを決めれば偏った音名の練習にならずに済みます。
まとめ
色んなアイデアの音名練習を紹介しましたが、やはり大基礎の練習が重要で、オマケで他の練習法をトッピングするのがイイ感じ。
最後に12音全ての大基礎のTAB譜と五線譜を載せました。
これ見ながら1日5分~10分を1年くらい続ければ、一生モノの財産になるんじゃないかなと、思います。
なお#・♭系の五線譜は、#で統一させてもらいます。ご了承ください。
Cから始まって4度でC・F・E♭・A♭・D♭・G♭・B・E・A・D・Gって順番にしてみました。
4度の回りを覚えると、便利なので、この並びもついでに覚えておくとイイっすね。
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