最近、音楽理論とかコードの押さえ方とか、ばっかり練習していたので、久しぶりにフルピッキングで、ストレス解消的な練習をしたい今日この頃。
今回はスピード重視なので、フィンガリングはシンプルな方がいいって事で、クロマチックスケールとホールトーンスケールを取り上げてみます。
クロマチックスケールとは
隣り合う全ての音が、半音で(フレット1個分)で連なっている音階の総称を「クロマチックスケール」って言います。
実にシンプル。オクターブの中の12音全て使えるって解釈できますが、それだと自由過ぎて使いずらいっス。やはり元になるメロディーに半音を連ねて使うのがベター。
例えば、こんなシンプルなフレーズなんかを...
フレーズの間にクロマチックを差し込んでみる。
って感じで、メロディーの所を強く弾いて、その間にメロディーの装飾としてクロマチックを差し込んでいけば、調性感を残してクロマチックが使えるので使い勝手が良くなります。
で、自在に使いこなすにはやはり、この👇EX-1を弾きまくりましょう。
メトロノームを使い、拍の頭にアクセントをつけて練習していきましょう。遅いテンポから始めて、キッチリ「オルタネイトピッキング」。少しずつテンポを上げて行きます。
遅いテンポだと退屈なフレーズですが、高速になると、迫力が出て楽しいフレーズだな!って感じてくればイイっスねー。
譜面はAから始まるクロマチックですが、フレットをズラして、色んなキーで弾いてみましょう。
上手く出来ない場合は...
このフレーズのキモは、1音1音くっきりハッキリ発音できるか?って所が重要になります。
スピードは速いけど何弾いているか良く分かんない!!って事にならないように、対策してみましょう。
大抵の場合、4本指の分離が上手く行っていないのと、ピッキングとフィンガリングの同期が出来ていないので、いい音が出たり出なかったり...って事になります。
行き詰まった時には、このフレーズを練習しましょう。
この練習には、ちょっとしたルールがありまして...
何を練習するか迷ったらコレ!!フィンガリング練習の大基礎。4指分離トレーニング。
👆の記事の様に、フィンガリングをした指を離さずに弾くってトレーニングです。
このトレーニングをしっかりヤルと、指の分離が良くなり、1音1音がハッキリ発音できるようになりますので、是非お試し下さい。
ピッキングを強化したい場合は...
速いテンポのピッキングは深くピッキングすると、弦移動の際に引っかってしまうので、浅くヒットしつつ正確にオルタネイトするのが、理想的。
ですが、浅くピッキングする感覚ってのが中々難しい。
この感覚を掴むのに便利なのが「スタイラスピック」
弦移動の少ないクロマチックスケールはスタイラスピックとの相性が良くて、すぐにスタイラスピックを吹っ飛ばしちゃう方は、まずはクロマチックをスタイラスピックで弾いて、このピックに慣れていきましょう。
もう1つのピッキング対策としては...
「アップピッキング」を、強化すると速いピッキングに安定感が出ます。
パンテラに学ぶ!!UPピッキングを鍛えてオルタネイトの精度を上げる練習法。
ダウン・アップ・ダウン・アップのアップを強化してやると、オルタネイトピッキングの精度が上がり力強いピッキングになります。
ピッキングに行き詰まったら、浅く当てる!!と「アップピッキング」を強化する!!って2点を強化すると「スランプ脱出」出来る可能性がありますので、お試しを!!
カプリスNO.5に学ぶ。スイープ&ハーモニックマイナー&クロマチックスケール。
スケール練習ばかりじゃ飽きちゃうんで、最近取り入れているのが、パガニーニの「24のカプリス」の5番。
この冒頭のイントロ部が、良いトレーニングになります。
Aマイナーのスイープからのハーモニックマイナースケール。これを繰り返して最後にクロマチックスケールって構成です。練習の「おかず」にどうぞ。
ちなみにロックギタリストで、この5番取り上げる方多いですが、ジェイソン・ベッカーの5番はお見事ですねー。
ホールトーンスケールとは
クロマチックスケールを覚えたら、ついでに「ホールトーンスケール」も覚えておきましょう。
クロマチックが半音の間隔で連なっているのに対して、こちらは全音(2フレット分)間隔で連なっているスケールです。
このフィンガリングも簡単なので、クロマチック練習のついでにホールトーンもセットで練習ちゃいましょう。
こちらも調性感の無いフワフワした感じのスケールっス。
高速で弾くと「何か難しい事やっているな!」って響きになるのが特徴。ただの全音間隔なのにね。
有名な所では、鉄腕アトムのテーマ曲の冒頭が、そのまんまホールトーンっすね。ちょっと「ひょうきんな感じ」のメロディーっス。
スピード重視なら、6連で弾いてみるのもイイ感じ。練習のおかずにどうぞ。
クロマチックスケールの練習に最適「熊蜂の飛行」
ロシアの作曲家リムスキー・コルサコフの「熊蜂の飛行」
とにかく古今東西様々な楽器で、演奏されている超有名な「速弾き」曲ですが、我々エレキギター界での有名な名演は、これ👇じゃないでしょうか?
チアゴ・デラ・ヴェガ氏による、ぶっ飛びテンポの「熊蜂の飛行」。
最終的には、なんとBPM320のクレイジーテンポで演奏されてますが、1音1音はっきりした発音で粒の揃ったピッキング。無駄のないフィンガリングと同期は笑っちゃうほど素晴らしいっス。
チアゴ氏は7弦ギターの演奏ですが、譜面は6弦にてアレンジされていますので、ご了承ください。
色々ギターでアレンジされた譜面探してみたんですが、「コレ!!」ってのが見つかりませんでしたで、「いちごメタル」が弾きやすいと思うフィンガリンで採譜してみました。
「アルティメットギター」で「熊蜂の飛行」のTAB譜ごそっと出てきましたが、中々イイのありませんでした。
興味のある方は探してみては、いかがでしょうか?👇
【パソコンでタブ譜】TuxGuitarで楽々TAB譜作りと曲コピー!!
で、毎度すいませんが「ド素人の採譜」ですので、間違いや、アレンジの不備はご了承ください。参考程度の物と思っていたただければ、幸いっス。
4小節目の2拍目、5弦3F4弦3Fのような異弦同フレットは人差指を「クキクキ」っと曲げてフィンガリンする「ジョイント」で対応します。
チアゴ氏には、敵いませんので、まずは♩=170辺りが目標になります。
スピード重視なので、フィンガリングやピッキングパターンは、自分の弾きやすいパターンに改造してみましょう。
まとめ
スピード重視って事で、クロマチックスケールとホールトーンスケールを、取り上げてみました。
パターンはシンプルなので、指板の上のポジションをしっかり把握したら、後はスピード重視で、ドンドン弾いていきましょう。
たまには、録音して(私はルーパーをよく使いますが)雑になっていないか、チェックも忘れずに。
目標は♩=190。私もちゃんと弾けませんが...とにかく半分の♩=90から始めてみましょう。♩=90が弾けなければ♩=320も弾けませんので、少しずつ時間を掛けて切り崩していきましょう。
練習の小道具としては、「スタイラスピック」がオススメ。クロマチックとホールトーンスケールをこのピックで練習すると、浅くヒットさせる感覚が身に付きますので是非お試し下さい。
ただ、この「スタイラスピック」中々手に入りずらい状況になっています。(2021年現在)ですので「スタイラスピック」を使わないで、浅くヒットさせる代替練習を考えた記事を書いてみましたので、こちらもご参考にどうぞ。
こんな所で弾いて大丈夫?悪い癖を矯正してくれる!!ピッキング練習法。
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