アームが付いているギターを持っていたら、絶対にやってみたくなる技がコレ👇
ハーモニクスを出して過激なアーミングをする「スクウィール」ってヤツ。
過激なアーミング技の元祖と言えば、60年代後半登場の、ジミ・ヘンドリクスが有名なんですが。
80年代に入って、チューニング・ロック式の「フロイドローズ」が登場してからは、ハーモニクスを織り交ぜた、過激なアーミング技が流行します。

フロイドローズ黎明期の代表格といえば、ヴァン・ヘイレンとかナイトレンジャーのブラット・ギルス。ジョー・サトリアーニでしょうか。
当時はアーミング・ハーモニクスとか言って、80年代のメタル系ハードロック系ギタリストが多用しておりましたが...
👆当時は「スクウィール」って呼び方は無かったっすねぇ。
で、大流行したのちに一度廃れた技になるんですが、90年代に入ってパンテラのダイムバック・ダレルが、超ロングトーンのハーモニクス・アーミングをトレードマーク的に使うようになります。

👆ワーミーペダルを使っているのでは?って錯覚するほどの見事な「ハーモニクス・アーミング」を聴くことができます。
ダレル自身が、スクウィール(悲鳴)って言いだした辺りから、「ハーモニクス・スクウィール奏法」=スクウィールって呼び名が、定着していきます。
で、今回はこの「スクウィール」を100発100中で、キメられるように「スクウィール奏法」を解説していきます。
スクウィール奏法。必要なものは?
まず大前提で、アーム付のギター。
ピックアップはハードな歪みが作りやすい「ハムバッカー」が良いでしょう。👇

👆で、やはりチューニング・ロック式の「フロイドローズ」ユニットが付いたギターがベストになります。

フェンダーストラト系の「シンクロナイズド・トレモロユニット」でも可能ですが、「フロイドローズ」のように、アームアップ出来る方が、音域の幅が広くなりますので、より過激な「スクウィール」奏法に適してます。👇

フロイド・ローズの構造については、こちら👇
音色は、手持ちのエフェクターで一番歪むものと、深めの「リバーブ」やロングディレイをセットするとイイ感じになります。
まぁメタル系のギターとメタル系の音色セッティングがベスト!!って感じになりますな。
スクウィール奏法のやり方は?

「スクウィール」のやり方は色々あります!!
ハーモニクス・ポイントをピッキングして「ナチュラルハーモニクス」からの「スクウィール」って、やり方やノ―ピッキングでやるなど、色々あるんですが、アーミングの操作性を考えると、ピッキングするよりも「ダレル式」の3弦を左手(中指)でハジいて、左手(人差し指)で、ハーモニクスポイントに触れるってやり方が、自分は出しやすくてイイ感じでした。
具体的に解説します。
まずは弦が、「たるんたるん」になるまで、アームダウン。👇

で、ターゲットは一番「たるんたるん」になる3弦。
この3弦で「スクウィール」をキメていきます。
3弦が「たるんたるん」の状態で、左手中指で、3弦開放弦を引っ搔くようにハジく(弾く)。

と、同時に左手人差し指で3弦3フレットのチョットだけヘッド寄りのハーモニクスポイントを触れるか触れないかの所に置く。👇
で、ハーモニクスポイントに人差指を置くと同時に、アームアップ。

アームアップして弦を引っ張り、3弦ハーモニクスポイントに人差し指が触れた瞬間(ハーモニクス音発生)に人差し指を離す。

人差指が触れる、ハーモニクスポイントは複数ありますが、一番キレイで出やすいポイントはこちらの赤丸の所👆
慣れるまで、このハーモニクスポイントで練習していきます。
で、人差し指を離すと同時に、左手親指で6・5・4弦。人差指・薬指で2・1弦の不要な音をミュート。

で、アーミングで音程を操作。って手順になります。

この一連の手順を一瞬で行うのが難しい所。
この動作を体が覚えるまで、ひたすら繰り返します。
自転車と同じで、コツを掴んでしまえば、100発100中で、「スクウィール」を発生する事が出来る様になります。
ローポジションでのハーモニクス・ポイントで「スクウィール」。
先ほどは「3弦3フレットちょっとヘッド寄り」ってのが「スクウィール」する中で、比較的成功率も高く、気持ちイイ「ハーモニクス・ポイント★」ですが、この他にもローポジション付近には、スクウィールに適した、「ハーモニクス・ポイント」がいくつかあります。

👆これらはローポジションのハーモニクスポイントのインターバル。
3弦はGなので、インターバルに従うと
m7=F R=G P5=D 9th=A M3=B ってなります。
m7が余裕で出来る様になったら、他のローポジションでも「スクウィール」が出来る様に練習していきます。

ちなみに、一番出にくいのが2Fのちょいヘッド寄りのM3のポジション。
歪みを深くしないと出にくいポジションですが、「超高音」で一番カッコイイ「スクウィール」ポイントでもあります。
ダレルの動画1分57秒付近で、キメまくっている「超高音」のハーモニクス・ポイントがコレ。
このポジションをバシバシ「キメ」られる様にしたい!!
ミッド・ポジションでの「スクウィール」ポイント。
気持ちイイ高音が出るので、スクウィールはローポジションが基本になりますが、ミッドポジションでも「スクウィール」は可能です。

👆ミッドポジションでのハーモニクスのインターバル。
超高音の気持ち良さはないですが、どれもフレット上にあるのでポジションが探しやすく、ハーモニクスも出しやすいので、成功率が高い安心のポジションといえます。

このポジションを駆使して、ロングトーンの簡単なメロディーを作る練習していきましょう。
だだ「スクウィール」するんじゃなく耳を使い「歌うように」アームを操作して音程をコントロールしていくとイイでしょう。

こんな感じで「スクウィール」を100発100中で、出しつつ耳を使い、微妙な音程をコントロールして表情を付け表現力の高い「スクウィール」を目指すのが事が最終目標になります。
まとめ
スクウィールは、コツさえつかめば割と簡単ですし、お手軽にド派手なサウンドが出せます。

やり方は色々ありますが、アームの操作がしやすい「ダレル式」の「スクウィール」がオススメです。
この記事書くにあたって、「スクウィール」のやり方動画たくさん見ました。
どれも正解なんですが、微妙にやり方が違うのが面白い所。
色々見て、一番分かりやすく、シックリきた「スクウィール」の動画がこちら👆
上手い方は、出音に耳を使い、アームをコントロール出来て音の消え際まで、神経を使います。
そんで、不要な弦をしっかりミュートして澄み切った「スクウィール」サウンドをぶっ放すって感じが上手い「スクウィール」って感じました。
そんな数いる達人の中、80年代にやり尽くされた、ハーモニクス・アーミングを自身の耳を駆使して復活させたダレル式の「スクウィール」サウンドが私は好きっす。
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