1つのコードを5つのオープンコードを利用して、覚えるCAGED(ケイジド)システム。
【脱パワーコード】CAGEDで覚える!!簡単コードの押さえ方。Ver.2
前回はメジャーコードとマイナーコードの「ケイジド」で、1つのコードに対し5種類の押さえ方を学習しましたが、今回は「ケイジド」システムの「セブンスコード」のバージョンをやってみます。
「ケイジド」システムは1つのコードに対し5種類の押さえ方を、コードブック無しで簡単に覚えられますので、是非活用しておきたいっス。
「バレーコード」しか押さえられない!!って方や、「パワーコード」しか分かりません!!ってメタラーの方々の【脱パワーコード】や【脱バレーコード】の学習に役に立つと思います。
5種類押さえられれば、コードのポジション移動に無駄が無くなりますし、コードの響きも多彩になるので、是非覚えておきたいところ。
注。間違いやすい。セブンスコードの構成音と表記の仕方。
「ケイジド」の前に「セブンスコード」の表記について軽くおさらい。
メジャーコードとマイナーコードの3声のコード(トライアド)は、3度の音が長3度(フレット4つ分)なのか、短3度なのか(フレット3つ分)で、メジャーかマイナーかを判別して、CとかCmって表記します。
で、7度の音を混ぜた4声のセブンスコードの表記は、ちょっとややこしい。
まずは、3度の音程を長3度か短3度を確定させてから...
7度の音程を「短7度」か、「長7度」かを確定させます。
ここで、勘違いしがちなのが、
短7度をm7(マイナーセブンス)って表記したり読んだりするのは間違いっス。
正しくは...
短7度=7(セブンス)
長7度=M7(メジャーセブンス)って表記(読む)します。
つまり短7度は、ただの7(セブンス)。長7度はM7(メジャーセブンス)なので...
C7=3度が長3度で、7度が短7度。
Cm7=3度が短3度で、7度も短7度
CM7=3度が長3度で、7度も長7度。
CmM7=3度が短3度で、7度が長7度。
って構成音で、表記したり読んだりします。
つまり、👆こんな感じで、区切って読みます。
区切る所を間違えると、混乱しますので注意。
CmM7って表記はありますがCmm7って表記は無い!ってことです。
私もそうなんですが、セブンス嫌いのメタル一直線の方は、要注意。
勘違いします。
C7を「CAGED」で5種類押さえてみる。
では、C7のコード。
これを「CAGED」システムで5種類押さえてみましょう。
「CAGED」のCの型。
オープンコードのC7。ここでは、1弦の3度の音を省略したC7をCの型とします。
では、C7のコードを「CAGED」のCの型で押さえてみましょう。
2弦のルート音を混ぜた押さえ方にしましたが、この2弦も省略してもOK。
これをセブンスコードの「CAGED」のCの型とします。
2弦と1弦にテンションをトッピングするのに、便利なフォームっスね。
「CAGED」のAの型。
オープンコードのA7。この開放弦を人差し指でセーハした型がAの型になります。
では、C7のコードを「CAGED」のAの型で押さえてみましょう。
これは、5弦にルート音を置いた、一般的な「バレーコード」の押さえ方になります。簡単。
「CAGED」のGの型。
オープンコードのG7は何種類かありますが、ここは5度を省略した、👇のG7をGの型とします。
こちらも3弦をルート音を混ぜた押さえ方にしましたが、この3弦を省略してもOKです。
この押さえ方を、セブンスコードの「CAGED」のGの型とします。
3弦と2弦にテンションをトッピングする時に便利な押さえ方っスね。
「CAGED」のEの型。
オープンコードのE7。この開放弦を人差し指でセーハした型がEの型になります。
では、C7を「CAGED」のEの型で押さえてみましょう。
これは、6弦にルート音を置いた一般的な「バレーコード」の押さえ方になります。
で、もう1つ押さえ方が、1弦(ルート音)と5弦(5度)を省略した押さえ方。
6弦ルートを薬指。3弦M3度を中指。2弦と4弦を人差し指でセーハって型。
ちょっと押さえずらいですが、この2つを「CAGED」セブンスのEの型とします。
「CAGED」のDの型。
オープンコードのD7。この4弦開放を人差し指で押さえた型。
では、C7を「CAGED」のDの型で押さえてみましょう。
4弦にルートを置いたセブンスコードの型になります。
これで5種類出揃いました。
あとは、この押さえ方をキーによってポジションをズラすだけで、「セブンスコード」を5種類どのキーでも押さえることが出来るようになります。
Cm7を「CAGED」で、5種類押さえてみる。
今度は、Cm7。
このコードは、先ほどのC7の長3度を半音下げた短3度したコード。
これを、「CAGED」システムで5種類を押さえてみましょう。
「CAGED」のCの型。
Cm7のオープンコードって無いので、
先ほどの〇7のCの型の3度を短3度にしたものを、「m7のCの型」とします。
では、Cm7を「CAGED」のCの型で、押さえてみましょう。
これをm7の「CAGED」のCの型とします。
2弦と1弦にテンションをトッピングするのに、便利なフォーム。
「CAGED」のAの型。
オープンコードのAm7。この開放弦を人差し指でセーハした型がAの型になります。
では、Cm7を「CAGED」のA型で押さえてみましょう。
これも、お馴染み5弦にルート音を置いた一般的な「バレーコード」のm7の押さえ方。
「CAGED」のGの型。
Gm7のオープンコードが無いので、〇7のGの型の3度を短3度にした型を、m7のGの型とします。
では、Cm7を「CAGED」のGの型で押さえてみましょう。
3弦2弦にテンションをトッピングに使うのもイイんですが、ちょっと押さえずらい。限定的な使い方になるかなと。
「CAGED」のEの型。
オープンコードのE7。この開放弦を人差し指でセーハした型をEの型になります。
では、Cm7を「CAGED」のEの型で押さえてみましょう。
これは、6弦にルート音を置いた一般的な「バレーコード」のm7の押さえ方になります。
で、もう1つの押さえ方が、5弦(5度)1弦(ルート)を省略した押さえ方。
この2つを「CAGED」m7のEの型とします。省略型の方がスッキリした響きになります。
「CAGED」のDの型。
オープンコードのDm7。この開放弦を人差し指で押さえた型。
では、Cm7を「CAGED」のDの型で、押さえてみましょう。
4弦にルート音を置いた型になります。
これでm7を5種類押さえられる様になりました。
好きな曲を使って、押さえ方を考える練習。
この「CAGED」システムを使って、自分の好きな曲のコード進行を押さえてみる!!って練習が一番覚えやすいんじゃないかなと、思います。
例えば、このコード進行。TMネットワークの「KISS YOU」のAメロの部分。
「バレーコード」だけで弾いたm7と7。
「CAGED」で見ると、Cm7がA型。F7がE型って押さえ方。
ポジション移動がちょっと大変。
これを「CAGED」システムを駆使してポジションを効率化してみましょう。
こんな感じ。F7をDの型にすれば、手のポジションは動きません。
まだまだ色々組み換えできます。こんな感じとか...
ルート音を6弦に置いての効率化ってのも出来ます。
ちょっと響きを変えて、ハイポジションにしてファンクっぽいカッティングに使える押さえ方にしたいなら...
Cm7を4弦ルートのD型にして、F7をハイポジションのE型にします。
で、6弦と5弦が重苦しいし、押さえずらいのでカットって感じでデザインしました。
こんな風に、色々組み合わせを考えながら弾いて行くと、自然に5種類の押さえ方を取得出来るようになります。
コードブックを眺めるより、頭の中に残りやすいっスね。
まとめ
まずは、7(セブンス)とm7(マイナーセブンス)をそれぞれ5種類の押さえ方をやってみました。
「何だかよくわかんねーな」って方は、まず3声のトライアドコードの「CAGED」システムを学習してから、セブンスコード系に挑戦してみましょう。
コードブック眺めるより、覚えやすいのでお勧めです。
で、トライアドの「CAGED」システムは、オープンコードの押さえ方が割と、しっかりしているので覚えやすいんですが、セブンスコード系の「CAGED」は、そもそも「オープンコード」自体なかったりしますので、多少強引な押さえ方になっております。(セブンスの「CAGED」って見たことない)その辺はご了承ください。
しかし、セブンスコード系も「CAGED」の考えでやってしまえば、5種類簡単に覚えられる様になりますので、セブンスコード系も「CAGED」システムでチャレンジしてみたくて、この記事を書いてみました。
次回はM7とmM7の「CAGED」システムの押さえ方に挑戦してみます。
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