前回、EMGのピックアップを自分でセットアップしたんですが、最後の最後で大苦戦したのが、ピックアップのマウントの仕方。
エレキギターのピックアップのマウントの仕方には、大きく分けて2種類ありまして、1つはエスカッションやピックアップガードを使って、吊り下げるタイプ👇
👆これにバネが仕込んであって、ピックアップの高さが調節が、簡単に出来る仕組みになっています。
前にEMGピックアップ交換した時も、このエスカッションタイプでこれに関しては、簡単に交換・セットアップ出来たんですが、今回のストランドバーグは、エスカッション無しのボディに直に付けるダイレクトマウント方式。
私、ダイレクトマウントのギター初めてなので、「こんなのネジ直接突っ込めば、いいんだろ」って思っていたんですが、それだと全然ピックアップの高さが調節できない。!!
取り敢えず、早く音出したかったので、付属のエスカッション用のネジを丁度いい高さにあわせ、指でピックアップをイイ高さに押さえて固定しネジを回しました。
グラグラしないし、音も出るんですが、この付け方だとピックアップの下に空洞が出来て共振してしまい大変に不快。
これじゃーイカン!!
って事で、EMGのダイレクトマウントについて、色々調べて対策してみました。
ピックアップのダイレクト・マウント(直付け)の効果は?
私、ピックアップのマウントの仕方について、全くこだわりが無い(興味がなかった)ので、正直、「見た目の善し悪しだろ」って思っていたんですが...
そうじゃなかった。
音質が「ギラッ」っとしてサスティーン(音伸び)が増す印象です。見た目の武骨な感じがカッコイイってだけじゃなかったのね。
若きバン・ヘイレンが異常にダイレクトマウントに、こだわった理由が分かります。
確かに、魅力的な音質に変わるっス。
バン・ヘイレンの影響か、80年代以降の「ギラギラした感じ」音質を好むハードロック系ギタリストに、この「ダイレクトマウント」方式にカスタマイズするのが流行り出します。
EMGをダイレクトマウントするには?
で、実際にEMGをダイレクトマウントしてみると問題もありまして、「直付けだと弦高が調節できない!」とか「ピックアップのネジ穴が壊れる!」って問題が出て来ます。
オーソドックスなやり方としては、ホームセンターで売っている、ビス・ネジを使って、マウントするんですが、EMGのネジ穴は海外規格のせいなのか、ジャストフィットするビス・ネジが無い。
👆色々調べると、「ちょっと無理め」なサイズのネジをゆっくり回して、ネジ穴をこじ開ける感じで、マウントするみたいですが、これだとネジ穴を壊しちゃうので、エスカッションに転用できなくなる危険が...
なので、中古品買う時は要注意。
ダイレクトマウントする際に、このネジ山を破損してる可能性があるので、チェックが必要です。
ホームセンターで、このEMGのネジ穴を壊さないサイズを探した結果、2×25がイイ感じ。
👆同じサイズでも、メーカーによって多少誤差が有るんですが、このメーカーのネジがギリギリで、イイ感じ。
で、ピックアップの高さが調節は、やはり反発が強めの、スポンジを使うのがベター。
ホームセンターで厚めと薄めのスポンジを購入しましたが、形状に合わせて薄めのスポンジを数枚貼り合わせて、高さを調整してした方がやりやすかった。
EMGは磁力が弱いので、弦とピックアップ近めでも、問題ないです。
自分の耳で、イイ音量を探して高さを調整していきます。
出来た!!
下に敷いたスポンジの効果で、空洞の所で鳴っている、共鳴音が消えてイイ感じ。
その他、ダイレクトマウントのアイディアは?
EMGのダイレクトマウント、調べると色々なアイデアがありまして、例えばピックアップにスプリングを仕込んで、高さを調節するやり方。
👆スポンジの反発力じゃ、ちょっと弱いので、私もやってみました。
ネジの2点スプリングだと、どうしても、「グラグラ」しちゃいますが、反発力があるので、高さ調整はしやすくなりました。
👆この記事参考にしました。この他ボディのネジ穴の対策なんかも参考にになります。
次のアイデア。👇EMGのダイレクトマウントに失敗してネジ穴を破損してしまった時の対処法。
👆中古品で、ネジ穴壊れている物をつかまされた時に、役に立ちそう。
ピックアップの高さについての記事。
👆結構、悩みどころでベストの高さって難しいっス。
EMGは磁力が弱いので、近くまで高さを上げても磁力の影響を受けにくいので、弦に干渉しない程度2mmくらいで、私はセットしています。
もちろん、リアとフロントの音量のバランスに気を付けて。
まとめ
ド素人のピックアップ交換作業なので、あくまでも参考程度にしてください。
結構、苦戦してしまった、初めてのダイレクトマウント。
そもそも事前に、ダイレクトマウントを考慮せず、作業に入ったのが間違えでした。
今回の件で、今ままで気にしていなかった、ボディの鳴りを拾ってくれるダイレクトマウント。音質の「ギラギラ感」や音の伸びが良くなって、非常にロック向きのサウンドになるのがよくわかりました。
カッコだけかと思っておりました。
で、EMGをダイレクトマウントする時は、EMGのネジ穴を壊さないネジを予め用意し(一応2×20が最適か)高さ調整用のスポンジも用意しないと作業が行きずまりますので、ご注意を。
ダイレクトマウントこだわると、キリがないんですが木の鳴りを拾って本格的なダイレクトマウントのサウンドを目指すなら、スポンジやスプリングを使わず、木材を使って、かさ上げしマウントすると効果の高いダイレクトマウント・サウンドになるみたい。
奥が深いっス。
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