この記事では、緊急地震速報のチャイム音を、ギターで弾いて、ついでに指の筋トレに使うトレーニングをご紹介します。
テレビを見ていると突然鳴る、あの音(チャラン♪チャラン♪)です。
ですので、「あの音」に強い不快感やストレスを感じる方は、この記事を読むのをお控えください。
東日本大震災以降、体感的な恐怖とセットで鳴るこの音は実際の響き以上の効果がありますねー。(音だけ聴くと実にクール。無機質な中にも程よい緊張感を醸し出す「響きとリズム」)
私自身、宮城県に住んでいるので東日本大震災後の10日くらいは1日に5~6回はこのチャイム音と結構な揺れ!に怯えておりました。
このチャイム音が、もし大仰なブザー音だったら(スマホなんかそうですが、私は苦手です。)ショックで心臓がキュン死していましそうっス。
そう言う意味でも、このチャイム音は絶妙に心臓に「やさしい」中々「秀逸」な作品だと思います。
作曲者は伊福部達(いふくべとおる)さん。
「伊福部」の苗字で、ピンときた方もいらっしゃると思いますが、なんと「ゴジラ」の音楽を手掛けられた「伊福部昭」先生の甥っ子さんだそうです。ちょっと面白いですね。
で、達さんも音楽家なのかなと、思いきや音響工学や福祉工学の先生だそうです。この方にチャイム音を依頼したNHKの人って、すげぇセンスですね。
「緊急性を感じさせる」「不快を感じさせない」「騒音の中でも聞こえる」「難聴者でも聞こえる。」「どこかで、聞いた音ではない」って言う5つの条件下で作られたそうです。
まさに、5つの条件を表現したチャイム音っスねー。お見事。
ギターで弾いてみる。
で、これをギターで弾いてみると、こんな感じのコードになります。
これだけだと、謎のコードフォームですが、一番低い音Gを省略して、さらに全体の音1オクターブ下げたポジションで弾いてみると...
あっ!Cの「ジミヘンコード」になっている!
そう。ロックギタリストにはお馴染みのC7♯9ですねー。
チャイム音は一番低い音にコードの構成音のG(Cの5度)を持ってきた「転回形」なので、C7♯9/Gってコードになりますねー。
で、このコードフォームを半音(1フレット)ずらしてもう一度弾きます。
こんな感じで、CとC#のジミヘンコードを繰り返すって構造になっております。こうやってみるとロックギタリストにも親近感が湧くチャイム音になりますねー。
初めて聴いた時は、気が付きませんでしたが、たしかにジミヘンコードの響きですね。
ギターの練習に使えないか?
で、実際の楽譜を参考に弾くとこんな感じかなと。
1拍を5連で弾くダウンのスィープピッキングって感じで弾くと雰囲気が出ますね。
スィープピッキングの練習に使えそう。特に異弦同フレットのフレーズなので、ジョイントフィンガリングの練習に使えるのでは?
強烈な響きのスィープになりますね。
〇7♯9はロックやファンクミュージックと相性が良いので、ワンポイント的な使い方で入れてみれば面白いフレーズが作れるかも?
タッピングの練習に使ってみる。
5連符なので少々変則的な感じですが、中々面白い感じの両手タッピング。
練習フレーズとして使うならこんな感じで...
連続でタッピングすることによって、右手の指筋強化にいかがでしょうか?
中々トリッキーな感じで実践でも使えそう。
コードカッティングの練習に使ってみる。
元々C7♯9は、ファンク系のコードカッティングで、よく使われるので、このコードの1番低い音G(5度です。5度は省略してもコードの響きに影響がでないので)を省略します。
省略しても雰囲気は変わりませんね。むしろ押さえやすい。
こんな感じで、緊急地震速報風のファンクフレーズの出来上がり。
あのチャイム音が、普通にファンクのリズムギターでも使えるのが面白い所っスね。
こんな感じで、右手の手首の強化と「ジミヘンコード」の押さえ方と響きを習得出来る練習フレーズとして使うのはいかがでしょうか?
まとめ
ちょっと不謹慎ではありますが、それだけこのチャイム音に魅力があるって事っスね。
だって動画サイト見ていると、このチャイム音使った演奏いっぱい出てきますもん。
皆この長3度(E)とオクターブ上の短3度のE♭(♯9ね)が、ぶつかるメジャーなんだかマイナーなんだかわからないコードに、やられちゃうんですね。
この魅力的な響きを利用して、
「退屈に感じている日々の練習フレーズに活用してみる」ってのが今回のテーマでした。
もちろん実践でも使えますよー。結構インパクトのあるアクセントに使えると思いますので皆さんお試しくださいませ。
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