古今東西、速弾きの基本ピッキングは、オルタネイトピッキングって事に異議はありませんが、フレーズによっては、スウィープピッキングや、エコノミーピッキングを使い分けるのが理想的。
スウィープは大人気で、見た目もフレーズも派手なので、みんなよく練習しますよね。
一方エコノミーピッキングは?って言いますと、とても地味ですし一聴しただけでは、
「やっているんだか、いないのかわからん!!」
って地味で、しかもオルタネイトピッキングに慣れてる方にとっては、弾きずらい事この上ないってテクニックであります。
だだ、取得すればオルタネイトでは難しい、フレーズも弾きやすくなりますので、オルタネイト同様に使いこなせば、フレージングの可能性も広がってきますね!
苦手な方も多いエコノミーピッキングを、楽しく練習出来るような小ネタフレーズを用意しましたので、この機会にエコノミーピッキングを克服してみてはいかがでしょうか?
エコノミーピッキングとは?
例えば、1本の弦を3点で弾くCのメジャースケール。
ダウン・アップ・ダウン・アップ...をひたすら繰り返しピッキングが、ご存知オルタネイトピッキング。
で、3点弾いて弦を移動する時に、規則正しく「ダウン・アップ」のオルタネイトするんじゃなく、効率よく「ダウン・ダウン」(もしくアップ・アップ」)って感じでピッキングする技です。
地味ですね。
こんな感じ。
こんな地味なテクニックですが、これをトレードマークにしたエコノミーピッキング界の王(?)たるギタリストといえば、 フランク・ギャンバレさんであります。
ご覧の通り、すべてのピッキングがエコノミー化されて、無駄な動作が無く、美しささえ感じるピッキングフォームっスね。
意外な所ですと、ザック・ワイルドがエコノミーをよく使います。
フランク・ギャンバレの滑らかさとは違う、彼らしい豪快エコノミーピッキングっスね。
荒々し過ぎるので、解かりずらいですが、(1分50秒辺りが解かり易いか?)彼の場合は「ダウン・ダウン」のピッキングを使ってペンタトニックを高速演奏するってのが得意技っスね。
エコノミーピッキング入門!基礎練習。
で、いきなりフランク・ギャンバレみたいに!!って訳にはいかないので、まずはスケールの基礎練習から。
お馴染みの3点押さえのメジャースケールですが、弦を移動の際に、エコノミーピッキングをします。
で、先ほど解説したように、「ダウン・ダウン」じゃなく「ダ・ダウン」って感じの小さいスウィープみたいなイメージで弾きます。
オルタネイトに慣れている方にとっては、とてもツラい練習になるかと思いますが、慣れればオルタネイトは違う滑らかなピッキングが取得できます。
慣れてきたら、拍の頭をチョット強く弾いて、アクセントをつけてみましょう。
このピッキングで、アクセントが付けれるように、コントロール出来れば合格っス。
「アップピッキングが全然ダメだ!!」って方にこちらの、アップピッキング強化練習を用意しました。お試しください。
パンテラに学ぶ!!UPピッキングを鍛えてオルタネイトの精度を上げる練習法。
ペンタトニックをエコノミー化してみる。
お馴染みの、ペンタトニックを使った常套句なフレーズ。
これなんか、オルタネイトでやるよりエコノミー弾いた方が楽ちんっス。
こんな感じ。
ここから更にペンタトニックで下降してみましょう。
慣れちゃえば、個人的にはオルタネイトより楽ですし、他の弦にピックを引っ掛けたりしないで済むので、ミストーン無く下降することが、容易くなります。
これは、実践ですぐに使えるエコノミーピッキングになりますので、基礎練習の「おかず」にどうぞ。
ペンタトニックのエコノミー化。1-3-1-3ピッキング法
1-3-1-3のピッキングとは、1本の弦に対して1点、次の弦で3点、次に1点、次に3点...って感じでフィンガリングするパターンの事で...
通常のペンタですと、2-2-2-2-2-2点のフィンガリングがお馴染みですが、オルタネイトで速く弾くのは結構大変。
そこで、1-3-1-3系のフィンガリングパターンで、エコノミーピッキングで弾くと高速化しやすいって利点があります。
オルタネイトは違うニュアンスのペンタトニックになるので、(スウィープでペンタみたいな)これも基礎練習の「おかず」としてお試しください。
「フィンガリングが違うただのペンタトニックじゃー、つまんない!」
って方は、♭5を混ぜたペンタトニックの1-3-1-3点フィンガリングがお勧め。
ペンタトニックで1-3-1-3系を使うイイ感じのフレーズとしては、ペンタに♭5を混ぜたブルーススケールを使うのが良いでしょう。
こんな感じ。
これなら、自分の得意なペンタトニックのパターンに組み込めば、すぐに使えますし通常のペンタパターンとは違う味付けになります。こちらも練習の「おかず」にどうぞ。
エコノミーピッキングなんて無理!!って思いこんでいる方は、この「ペンタトニックで一工夫」みたいな所から、始めてみてはいかがっスか?
FFのプレリュードで、エコノミーピッキングを学ぶ。
エコノミーピッキングで、なんかイイ練習曲ないかなーって、色々探した結果これが一番楽しい。👇
40代~50代のプレイヤーは泣いちゃう(?)かもしれない、このメロディー。
このメロディーの構造はメジャースケールとマイナースケール共々4度、6度、7度を抜いて上昇と下降を、繰り返すってシンプルな構造になっています。
で、👆これをギターで弾くと丁度3-1-3-1点で、フィンガリングするパターンになるので、エコノミーピッキングの練習にイイなぁーって寸法です。
2弦の15fー17fをスライドで、処理してもイイんですがストレッチ練習にもなりますので1-2-3-4のフィンガリングでピッキングします。
まずは、EX-1をよく弾いてピッキングパターンと、フィンガリングパターンを把握します。
小指の筋力が無いと、しっかりフィンガリング出来ないので注意。
次は、このCメジャースケールからAマイナーに行きます。
次に、Cメジャースケールに戻ってまたAマイナースケール。
で、Fメジャースケール。
次にGメジャースケール。
そしてG#メジャースケール。
最後に、A#メジャースケールで1周って感じです。
一瞬、簡単そうに見えますが、ポジション移動が大きいので、正確にフィンガリングするのが難しいっスね。
原曲のとうりで、速く弾く必要は無いので正確なフィンガリングとエコノミーピッキングの感覚を養うのにイイ練習曲じゃないかなと思います。
ファイナルファンタジー好きなら、退屈でチョット苦手なエコノミーピッキングの練習が少し楽しくなるはず!!
まとめ
スウィープの様な派手さがなく、練習する意味ってあるの?
って思いがちなエコノミーピッキングですが、慣れればフレーズの高速化に威力を発揮するだけじゃなく、弦移動の際の引っ掛けによるノイズ対策にもなります。
オルタネイトピッキングに慣れ切っている方にとっては、リズムが取りにくく、慣れるまで時間が掛かるエコノミーピッキング(弾きにくいのでイライラするんですよねー)ですが、
FFのプレリュードとか、割と簡単で楽しいフレーズを使って練習すれば、挫折しがちなエコノミーピッキングの練習も継続出来るんじゃないかなと思い、この記事を書いてみました。
あとは、鏡ですね。
鏡でピッキングフォームをよくチェックするといいです。スムーズに滑らかなピッキングフォームになればOK。
ギクシャクしているフォームの時は、アップピッキングの筋力に問題がある事が多いので、アップピッキングの強化などの対策してスランプから脱出しましょう。
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