最近、「自分のプレイが雑だなぁ」って思うところがあるので、基礎動作の見直し練習やっております。
具体的にどこが悪いのかって言いますと、右手と左手の同期が悪いため発音が不鮮明。
速弾きの練習ばかりやってると、よく起こる現象で、速さで誤魔化しがちになるので定期的にチェックしたい所。
あとは、ピッキング時の力みによる深当て。
これも速弾きの練習で起こる現象で、速く弾こうとすると力む。
力むと深くピッキングしてスムーズなピッキングが出来ない。
ピッキングは浅くヒットさせるのが定石で、さらにピックは斜めヒットじゃなくて水平ヒット。
水平ヒットにすると発音も綺麗で明瞭になります。
この事(赤アンダーラインの3つ)に気を付けて、練習メニューを作ってみました。
「速弾きの練習で、雑になった弾き方を修正したい!!」ってのが今回のテーマになります!!
見直しその1。同期練習。
当たり前の事ですが、ギターはフレットを押さえて弾くんですが...
押さえると同時にピッキング。次の指も押さえると同時にピッキング。この一連の同期が微妙にズレると音が不明瞭になります。
ハードな歪みで速く弾くと、誤魔化し易く弾けた気分になるので要注意。
クリーントーンもしくはクランチ(やや歪ます)で、このフレーズを弾いてみましょう。
人差し指ー薬指の同期の大基礎になります。
テンポ♩=60位で、拍の頭をちょっと強めに弾いてアクセントを付けます。
出音に注意して、アクセントをつけてキレイに弾きます。浅めピッキング・水平ヒット・右手と左手のシンクロに気を付けて練習します。
録音やルーパーを使ってプレイをチェックするとイイっス。
まずは、この大基礎で同期の精度を上げていきましょう。
同期練習のアイデア。ペラ紙を使った練習法。
録音してチェックっていうのが一番良いやり方ですが、「もっと、シビアにやりたい!!」って方にオススメのアイデアを1つ紹介。
まず、ペラ紙を用意して、弦に上・下・交互になるように挟みます。
始めにフィンガリングだけします。ペラ紙側から小さい音がでます。
フィンガリングに合わせてピッキングをします。ペラ紙側から同じ大きさの音量なら同期はOK。
明らかにピッキングとフィンガリングの同期が悪いと「バチバチバチバチ!!」っと盛大に音が鳴ります。
失敗すると、かなりうるさく紙が鳴るので嫌でも修正したくなります。
弦移動があるフレーズの際やスウィープピッキング時が難しいです。
シビアなトレーニングしたい方にオススメっす。
見直し練習その2。スタイラスピックを使って浅くピッキング。
綺麗で抜けの良い音を弾く為には、必要以上に深くピッキングするのはご法度。
音に表情を付ける為に、わざと深くピッキングして攻撃的な感じを出したい時以外は、ピックの先端3.5mm以内でピッキングするのが、ベストとされています。
浅めにピッキング出来れば、弦移動の際のロスが少なくなりますので、他の弦に引っ掛けたりするミスも少なくなります。
先端3.5mmなんて気にして練習なんか出来ねーよ!!
って方にオススメなのが、この「スタイラスピック」👇
90年代なら大きな楽器屋さんで、必ず置いてあった「スタイラスピック」
今ならAmazonで手に入ります。
ご覧の通り、先端が尖った部分が3.5mmで、これ以上深くピッキングすると、ショルダー部に引っかかってピッキング出来ない!!って仕掛けになっております。
慣れないとピックが吹っ飛ぶのでイライラしますが、このピックを使えば、浅くピッキングする感覚が強制的に養えます
このピックを使って、同期練習の大基礎から始めるのがイイでしょう。
スタイラスピックが無い時の代替練習。
「スタイラスピック」は以前よりも手に入りずらい状況ですし、一生懸命練習するとすり減りも早いので、ピック節約の為、普段の練習ではあまり使いたくない所。
そこで、強制的に浅くピッキングする方法としては、フレットの20f当たりでピッキングすると嫌でも浅くピッキングせざるを得なくなります。
スティーヴ・ヴァイが推奨していたやり方で、お手軽に矯正できます。
フレット上で、弾くのが苦手な方はフロントピックアップを極限まで上げるやり方もあります。
極限まで上げたピックアップの上をピッキングすれば、浅くピッキングする感覚が養われますね。
このやり方でコツを掴んで「スタイラスピック」で仕上げ練習をすれば、ピックの節約にもなります。
見直し練習その3。水平ヒット。
ヘビィメタル系のリフを弾く時なんかは、ピックを斜めヒットにヒットさせた方が、攻撃的でカッコイイ音が出るんですが、単音の綺麗なフレーズを弾く場合は水平にヒットした方が明らかに、鮮明で綺麗な音が出ます。
斜めヒットが当たり前で、癖になっている人は要注意でこれを直すのは大変です。
クリーントーンのアルペジオを弾くとよくわかりますが、斜めヒットは非常に、音の抜けが悪く不鮮明。やはり基本は水平ヒットになります。
ここは大基礎の際にフィンガリングに目線を向けず、ピッキングする方に目線を向けて練習してみましょう。
水平ヒットを確認しながらピッキングする。
斜めヒットが癖になってると大変ですが、明瞭で綺麗な音を出す為には必須ですので、諦めずに直していきましょう。斜め・水平を使い分けるのがベストです。
色んな組み合わせで、同期練習の大基礎をやってみる。
大基礎では、人差し指ー薬指の組み合わせの練習ですが、もちろん色々な組み合わせが考えられます。
2点で押さえる、すべての組み合わせを記してみました。
自分の苦手な組み合わせを見つけて、そこを集中的に練習するのが効果的っス。
基本はメトロノームを併用して練習。録音でチェック。
なんですが、メトロノーム無しで練習。録音チェックも効果的。
メトロノーム無しだとリズムが見えなくて全然弾けない!!って事があるので最終的には自分でリズムを作って(アクセントを付けて)ノリよく弾けるようにしましょう。
一通り出来るようになったら、フィンガリングを逆にして弾いてみましょう。
これが意外に、難しく薬指を素早く持ち上げないと、次の音が綺麗に出ない。
逆のフィンガリングパターンも練習し、苦手なパターンを集中的にやりましょう。
シビアなトレーニングをしたいならオプションで、先ほど解説したスタイラスピックやペラ紙を使った練習メニューで精度をどんどん高めていきましょう。
まとめ練習。「サンダーストラック」をフルピッキング。
同期練習のフレーズはメカニカル過ぎるので、楽しいフレーズで練習したいっス。
AC/DCの「サンダーストラック」印象的なフレーズで楽しく練習できそう。
しかし簡単そうですが中々手強いっす。
アンガスヤングはプリングオフを使って簡単にやりますが、ここは同期練習を意識してフルピッキングでやってみましょう。
冒頭はこんな感じで...
最初は人差し指ー小指の同期練習になります。
次は混ざりで組み合わせ。
ゆっくりテンポから練習。♩=70から初めて♩=140位でオリジナルのテンポになります。
しっかり指を持ち上げないと、上手く弾けないので、同期練習に丁度いいっス。
上手く出来ない場合は、さきにフィンガリングだけ(プリングオフ・ハンマリングオフ)で、弾いてそこにオルタネイトピッキングを合わせて行く(同期させていく)ってイメージで練習すると掴みやすいです。
リズミカルに弾ける様になると楽しいっス。
まとめ
「右手と左手を合わせる!!」って、とても初歩的な動作なんですが、速弾きなんかの練習に夢中になると、同期にズレが出ている事に気付かず、悪い癖がつく原因になりがち。
今回のような練習を定期的にやって、基礎動作をしっかりチェックする!!って練習も必要だなぁーって思う分けです。
同期以外に重要なのは水平ヒットで、綺麗な音で弾くには必須のテクニックになります。
これもメタラーのギタリストに多くみられる症状で、私もなんですが斜めヒットが癖になって、水平ヒットが弾きにくくて仕方がない。
親指の曲げ1つで当たり方が変わるので、当たる角度を自由に弾き分けれるように最終的にはしたいっス。
一日二日でできるような物ではありませんので、気長に修正していくのが吉。
やはり、綺麗な音で弾くのがイイに決まっているので、諦めずに練習っスね。
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