私、スキッピング・ピッキング(弦跳びピッキング)苦手で、いままでちゃんと練習した事なかったんですが、課題曲でどうしても克服しなきゃいけない場所があるので、最近よく練習しています。
弦跳びピッキングは、通常の単音弾きと比べ音程がワイドなので、独特の響きがありますねぇ。
👆比較的簡単で、印象的なイントロが有名なガンズ・アンド・ローゼスの「すぃーと」
👆58秒辺りのフレーズですね。
弦跳びピッキングの速弾きが「トレードマーク」になっているポール・ギルバート。
通常ピッキングよりも正確な同期&フィンガリングが問われます。
次の弦に移動する際に、他の弦に引っ掛けやすいので大変難しいし、引っ掛けると致命的なミストーンになるので、カッコつけて人前で弾く時は注意だぜ。
通常ピッキングに比べて、スピードも出にくい。
そこで今回は改めて「1からのスキッピング・ピッキング」
見直してみたいと思います。
大基礎。メジャーのコードトーンを使った「スキッピング」
まずは、ポール・ギルバート風のメジャーコードトーンを使った「スキッピング」
👆いきなりフルピッキングの「スキッピング」じゃなく、ハンマリングオン・プリングオフを多用して、ポジションを覚えましょう。
音符の上にフィンガリングナンバー振ってあります。
いろんなフィンリングの仕方ありますが、指定したフィンリングは4指分離トレーニングに最適なので、弾きにくいがコレで練習しています。
私も楽なフィンリングで(薬指使わないバージョンね)やっていたんですが、今回の見直し練習で、このパターンのフィンガリングに直しました。
しばらく我慢して練習すると、イイ感じに4指分離してくれます。
ただ弾くんじゃなく、ポジションの度数もお忘れなく。(重要)
1つのポジションだけじゃ実践でツラいので、もう1個ポジションを提示しておきます。
1弦にルート音を置いた時のポジション。👇キーCのメジャー・トライアド(3和音)
で、ポジション度数はこんな感じ。
まずはメトロノームを使い、ゆっくりテンポでこのエクササイズを徹底的に弾き覚えていきます。
マイナーのコードトーンを使った「スキッピング」
大基礎のエクササイズが面白くなってきたら、マイナーの「スキッピング」も覚えちゃいましょう。
👇Aマイナーのコードトーンを使ったエクササイズ。
で、ポジションの度数はこんな感じ。
大基礎エクササイズのM3の所を半音下げてm3にしただけって覚えるとイイっすね。
もう一つ、マイナーのポジション。Aマイナーのこの辺のポジションだとストレッチの練習にも効果有り。👇
で、度数はこんな感じ。
最初の「大基礎」がしっかり出来ていれば、この「マイナーポジション」も楽勝だ!!
しつこいですが、ポジションの度数はお忘れなく!!
「指は動くが度数は?」だと実践で使えないですし、すぐ忘れてしまうので常に度数を意識してエクササイズに取り組んでください!!
m(♭5)のコードトーンを使った「スキッピング」
「メジャー・マイナーだけ覚えればイイじゃん」って思うなかれ。
メジャーの曲でm(♭5)の出番は少ないですが、マイナーの曲における、m(♭5)は意外に出番が多いので、こちらも是非覚えて。
簡単だから。
👆Bm(♭5)の「スキッピング」エクササイズ。
度数のポジションはこんな感じ。
👆ポジションはマイナーのポジションのP5を半音下げれて♭5(=dimです)にするだけ。ちなみにP5を半音上げれば#5(=augです)になります。
別ポジションはこんな感じ。
で、ポジション度数はこんな感じ。
これで、メジャー・マイナー・マイナー(♭5)を覚えました。
この3つのポジションを使えば、簡単なダイアトニックコードに対応する事ができます。
「スキッピング」をダイアトニックコードで弾いてみる。
3つのコードの「エクササイズ」を弾くだけじゃ、ただの「運指練習」になっちゃうので、覚えた「エクササイズ」をダイアトニックコードに落とし込んでいきます。
音楽理論を学ぶ上で必須の暗記事項っス。👆
キーCのダイアトニックコード。
で、これを先ほど覚えた「スキッピング・ポジション」に落とし込むと...
下降するパターンもエクササイズに組み込むと、ポジションの全体像が見えやすくなります。👇
👆上昇・下降のエクササイズのポジションの取り方(1弦ルートにするか2弦ルートにするか)は、自由に変えてもOK。
やりやすいポジションを取ってください。
応用編。
キーCのダイアトニック上昇・下降が出来るようになったら、他のキーでもダイアトニック・スキッピングを試すと効果的。
ただCからC#・D・D#~
ってシステマティックに移調するのは、つまんない。
オススメは、好きな曲のコード進行をスキッピングするのが楽しいですね。
例えば、好きな曲のサビのコード進行。
古くてすまんがBOOWYの「マリオネット」のサビ部。👇
ダイアトニックコードの表を見ながら、「キーがBメジャーでⅥm・Ⅱm・Ⅴ・Ⅰって動いてるなぁ~」
って所まで分析できれば、なおよろしいです。
で、スキッピングのポジションに落とし込むと...
この調子で、好きな曲のコード進行を抜き出して楽しく練習。
飽きたら別の曲のコード進行。
って流れで練習しています。お試しあれ。
まとめ
ただ「スキッピングの練習」だけだと、実践で応用が効かない運指練習になっちゃうので、ダイアトニックコードを利用して「スキッピング」練習してみましょう。
最終的には、これを「オルタネイト・ピッキング」で弾くんですがコレが大変難しい!!
そこで「スキッピング・フルピッキング」入門編として課題曲を用意しました。👇
👆フルピッキングのスキッピング入門に最適ですし、ストレッチにも効用があります。
「大基礎のフルピッキングは無理!!」
って方は「カプリス2番」から入って、ゆっくりテンポでフルピッキングのスキッピングに慣れていきましょう。
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