この記事では、音楽理論を勉強する上で必ず覚えておきたい度数。インターバルの覚えた方とインベーション転回の覚えた方について書いています。
音楽理論を学ぶ上で音名の次に必ず覚えておきたい度数。
2つの音の距離の数え方やひっくり返すと(転回っスね)どうなるかが分からないと、音楽理論の勉強が全く進まない!!って事になるので、しっかり身につけたい所。
今回はギターのポジションを使ってわかりやすく丁寧に解説してみます。
2つの音の距離。1度。
1度。2種類あります。
C-C 同じ音程のことですね。完全1度。P1。パーフェクト1。
ユニゾンとか言いますね。
C-C# 半音1個上がって、増1度。agu1。A1
C-D♭の短2度とは同じ音程で違う名前の関係。
振動数比。
- C-C 完全1度は、同じ音なので、 1:1 安定して無色彩。
C-C# 増1度は、 15:16 かなり鋭い不協和音です。
2つの音の距離。2度。
2度。2種類あります。
C-D♭ フレット1個分 短2度 m2と表記します。マイナー2。
C-C#の増1度とは同じ音程で違う名前の関係です。
C-D フレット2個分 長2度 M2と表記します。メジャー2。
振動数比
C-D♭ 短2度 15:16 鋭い不協和音。
C-D 長2度 8:9 穏やかな不協和音。
2つの音の距離。3度。
3度。短長の2種類ありまして、コードのキャラクターを決める重要な度数ですね。
C-E♭ フレット3個分 短3度 m3と表記します。マイナー3
C-E フレット4個分 長3度 M3と表記します。メジャー3
振動数比。
短3度 5:6 協和音程
長3度 4:5 協和音程
2つの音の距離。4度。
4度。完全と増の2種類あります。完全4度はハードロック系のリフでよく使うお馴染みの音程で音質を激しく歪ませても良く馴染みます。逆に増4度は最強の不協和音。
C-F フレット5個分 完全4度 P4と表記します。パーフェクト4
C-F# フレット6個分 増4度 agu4 A4表記します。オーギュメント4
トライトーン 3全音とか呼ばれています。
C-G♭の減5度とは同じ音程で違う音名の関係。
振動数比。
完全4度 3:4 無色彩で安定
増4度 45:64 不安定で最強の不協和音。
2つの音の距離。5度。
5度。減5度、完全5度、増5度の3種類で、減5度はディミニッシュコードで活躍する音程で完全5度はメタル系でお馴染みのパワーコードですね。増5度はオーギュメントコードで使います。
C-G♭ フレット6個分 減5度 dim ♭5 -5 フラット5と表記します。 これもトライトーン 3全音ですね。
C-F#増4度とは同じ音程で違う音名の関係。
C-G フレット7個分 完全5度 P5 パーフェクト5と表記します。
C-G# フレット8個分 増5度 aug #5 +5 オーギュメント5と表記します。
C-A♭短6度とは同じ音程で違う音名の関係。
振動数比。
減5度 45:64 不安定で最強の不協和音。
完全5度 2:3 無彩色で安定。
増5度 5:8 協和音程
2つの音の距離。6度。
6度。短6度 長6度の2種類あります。短6度は増5度と同音異名で、長6度はロックンロールのリフでお馴染みのヤツですね。
C-A♭ フレット8個分 短6度 m6 マイナー6と表記します。
C-A フレット9個分 長6度 M6 メジャー6と表記します。
振動数比。
短6度 5:8 協和音
長6度 3:5 協和音
2つの音の距離。7度。
7度。短7度 長7度の2種類あります。
短7度は、ブルースの世界ではコードの機能に関係なく短7度がマウントされてますね。セブンスコードを作る重要の音程。
長7度はジャズやポップスでのオシャレコードのイメージです。メジャーセブンスコード作るのに不可欠な音程です。
C-B♭ フレット10個分 短7度 m7
C-B フレット11個分 長7度 M7
Cのコードに短7度では?
Cm7ではありません。C7です。つまり短7度=7です。
これが長7度だと省略されません。 CmM7とかCm▵7
Cmの長7度 CmM7 シーマイナーメジャーセブンス。省略されない。
振動数比。
短7度 9:16 穏やかな不協和音
長7度 8:15 鋭い不協和音
2つの音の距離。8度。
8度。完全8度の1種類で原音の1個上。オクターヴって言います。
原音に厚みを加える時に使う音程ですね。
ちなみにファミコンなどの電子音、エレクトロミュージックを聴きまくっている世代の耳だとこのオクターブが聞き取れないみたい。確かに目をつぶってオクターブ鳴らしてみると1つの音か2つの音か分からない時あるなー。
C-octC フレット12個分 完全8度 P8 1オクターヴ
振動数比。
完全8度。 1:2 無色彩で安定した音程。
転回。インヴァージョンの覚え方。
度数を覚えたら、今度は音程の転回を覚えちゃいましょう。
Cから見たDは長2度。このCを1オクターヴ上げてDから見たCは何度でしょう?
答えは短7度です。
この様に音程を上と下でひっくり返す関係を転回とかインヴァージョンって言います。
なんか難しそうですが、覚え方がありますので、試してみて下さいね。
転回の簡単な覚え方。
短2度 ― 長7度
長2度 ― 短7度
短3度 ― 長6度
長3度 ― 短6度
完全4度 ― 完全5度
増4度 ― 減5度
完全5度 ― 完全4度
短6度 ― 長3度
長6度 ― 短3度
短7度 ― 長2度
長7度 ― 短2度
これが転回の一覧表になります。
で、注目はこの度数2つを足すと必ず9になります。
6度が来たら3度。2度が来たら7度。4度が来たら5度って感じで足すと9になる度数をあてます。
次に注目は長と短が逆になるって所です。
長が来たら短。短が来たら長。減が来たら増って感じで反対語を当てます。
どうでしょう?この2つの法則を合わせれば簡単に度数をひっくり返す事ができます。
試しにやってみると、長6度は転回すると何度ですか?って来たら、
まず足して9にしたいから3度だな。長短入れ替わるから短だな。
なので正解は短3度になります。簡単っスねー。
ちなみにギターのフレットにすると足して12になるようにすると転回します。
短3度はフレット3個分。転回して長6度はフレット9個分って感じ。
まとめ
度数は音楽理論を理解する上で必ず必要な知識なので、面倒くさがらずに覚えましょう。
ギターで弾いてこのポジションなら「長3度だな」って感じだと覚えやすいです
。
例えばメタルファンならお馴染みの「パワーコード」の形=完全5度だな。
「スモークオンザウォーター」のイントロの形=完全4度だな。
ロックンロールのリフの形=完全5度と長6度の繰り返しだな。
みたいな感じで理解するとわかりやすくなりますね。
転回も2つの法則を理解すれば小学生でもスラスラ転回言えるはず。ぜひお試しください。
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