【コード進行分析】ローマ数字でコード進行の分析をしてみる練習。

脱パワーコード

コード進行の本眺めていると、よく出てくる「ⅠⅡⅢⅣⅤ」ってローマ数字にmや7が付いたコード表。

これは「ディグリーネーム」っていいまして、コードネームに番号を付けてコードの「キャラクター」や「コード進行」を見やすくする、とても便利な表記でして、これを覚えておけば、12キーどんな曲のキーでもコード進行の分析がしやすくなります。


いちごメタル
いちごメタル

曲のコピーはバッチリ出来るけど、その曲の構造が全く分からない!!って方は是非覚えておきたいコードの書き方です


野球やサッカー見ているだけでも、まぁ面白いですがルールや、そのチームの戦術まで分かると、より面白く観戦できますよね。


それと一緒で、音楽も「良い曲だなぁー」ってだけじゃなく「あっ転調した!!」とか「裏コード使ってる!」とか、分かると違った楽しみ方が出来る訳です。


で、今回はディグリーネームを使って、初歩的なコード進行の分析と解説したいと思います。

いちごメタル
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分析が出来るようになれば、コードの書き換えが出来るようになり、アレンジの幅も広がりますし、新たなアイデアも生まれやすくなるので、覚えておきたいっス。


ディグリーネームとは?

よくみるディグリーネームですが、そもそも何なんだ?

注。👆の音名はキーCメジャースケールの並びです。

野球に例えるなら、メジャースケール(長音階)チームの背番号って感じです。


このスケール(音階)の音だけで作ったコードをダイアトニックコードって言います。


このメジャースケールで出来た、ダイアトニックコードの選手達に、背番号を与えてみましょう。

メジャースケールで作ったダイアトニックコードのディグリーネーム。丸暗記で。1日1回紙に書き出してみましょう。

これが基本の3和音・4和音。混ぜて使ってもOK。


覚えて方としては、Ⅰ・Ⅳ・Ⅴの完全音程系のコード(いわゆるスリーコード)はメジャー系のコードで残りはマイナー系のコードで最後のコードに♭5が付く!!って見ると覚えやすいっス。

中でも注目選手はⅠM7とⅤ7で、メジャー系・マイナー系どんな曲でもⅠとⅤの背番号を背負ったコードは、その調性を決める中心選手と言えますね。


いちごメタル
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出来れば4和音で、この序列は暗記しておきたい所。

これがコード分析の大基礎になるので、この先の話は、分からなくてもイイので、これだけは覚えていって他のサイトに行って欲しい所!!


ダイアトニックコードの詳しい解説はこちら👇


マイナー系のディグリーネームは?

ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦはチーム「メジャースケール」のディグリーネームでして、マイナーには別の背番号があります。

注。👆の音名はキーCナチュラルマイナーになります。

👆はチーム「ナチュラルマイナー」の背番号で、メジャーとの違いはⅢ・Ⅵ・Ⅶの音が半音下がる♭が付いた背番号になります。

ちなみにディグリーネームの♭の書き方は、番号の前に♭が付きます。
 

で、ナチュラルマイナーだけで作ったダイアトニックコードがこちら👇

覚え方はメジャーのダイアトニックコードが、しっかり頭の中に入っていれば簡単で...

メジャーのダイアトニックコードをⅥからスタートしたコードの並びになります。

つまり、選手(コード)は同じで背番号(ディグリーネーム)だけが変わったチームになります。


この様に同じ音階で出来たメジャーとナチュラルマイナーの関係を「平行調」関係と言います。


で、マイナーの世界はちょっと複雑で、ナチュラルのほかに「ハーモニックマイナー」「メロディックマイナー」の3本立てで、成り立っているので、チームが3つあります。


ディグリーネームで背番号を付けるとこんな感じ。

図でみると一目瞭然でして、「♭が1個ずつ取れる!!」って感じで、イメージすると覚えやすいです。


3つのダイアトニックコードにすると...

4和音による3つのマイナーダイアトニックコードの図。私は1日1回レシート紙に書き出して覚えました。

マイナーの曲は「ナチュラルマイナー」だけじゃなく、この3つのチームの合同で混ぜ混ぜで使って曲を作っています。


いちごメタル
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同じ背番号のコード達は、どちらかが控えに回ったり、途中で出てきたりして、マイナーの曲を構成していきます。

もちろん作り手の自由なので、「絶対このメンツを使わなくてはイケない!!」ってルールはありません。



ここでの注目選手は、メジャー界では出番がなかったⅦm7(♭5)がⅡ番に入って大活躍するのと、ナチュラルマイナーでⅤに入ってるⅤm7は役不足な為、控えに回り、ハーモニック・マイナーのⅤ7が代わってⅤ番のレギュラーに居座るって図式がマイナー系の曲の構造になります。


いちごメタル
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「なんでマイナースケール3つ覚えなくちゃいけないんだよ!!面倒くせぇ!!」

って方は、こちら👇で。

なんで必要か!」解説しております。



この3つのダイアトニックコードも是非、覚えておきたい。


覚えておくと便利で、ナチュラルだけじゃなく、ハーモニック・メロディックも混ぜて使うと、マイナーの曲も深みがでて、豊かなサウンドになりますし、耳コピで曲のコード探る時に、この表が役立ちます。


いちごメタル
いちごメタル

メジャーとマイナーのディグリーを背番号に例えて、解説しましたが、このローマ数字はつまり...


ディグリーのローマ数字=度数である。


とも言えます。


根音(ルート音)から見た、度数をローマ数字で見るとこんな感じ。

こうしてみると、ローマ数字の意味が見えてくるのでは?

練習。曲にディグリーネームを振ってみよう。

練習として、簡単なコード進行にディグリーネームを振ってみましょう。

一見するとキーが何なのかわかりませんが、コツは「セブンスコード」の次に来るコードに注目すると、その曲のキーが見えてきます。

👆ⅤのセブンスコードはⅠに帰りたがる性質がある(ドミナントモーション)ので、「G7はⅤ7だな」と、推理すると「次に来るCがⅠだな」って推理が成り立ちます。


メジャー系の曲でⅤ後にⅠって動いてるコード進行を見つけたら、ほぼⅠの音名がキーである事が確定です。(注・ⅢやⅥの代理トニックに行って終止する場合もある。偽終止。)



次の例。


大抵の場合、コード進行だけ書き出した譜面の最初の部分に「調号」が振ってあるはず。

この場合ですと、#が1つなのでGメジャー・Eマイナーのどちらか!って推測が出来ます。


「調号」の読み方がわかんない!!って方はこちら👇


「調号」が読めれば、ディグリーネームを書く作業が簡単になるので、そんな難しくないので是非覚えておきたい。


で、こちらもセブンスコードに注目。

Em7からスタートするので、暗い感じのEマイナーかと思いますが、D7が出てきてGに着地したので、「やっぱりGメジャーだな!!」ってなり、スタートのEm7は「Ⅰm7じゃなくⅥm7だ!!」って分析ができます。


いちごメタル
いちごメタル

メジャーのキーで、スタートをⅥmで始めると、「切ない感じのメジャー感」が演出されるっスね

次は...

♭が3つなので、E♭メジャーかCマイナーかな?って推理。

G7とB♭7が出てくる来ますがG7-CmはⅤーⅠって動いているのでCマイナーが有力。


で、決め手はDm7(♭5)でメジャーじゃ、まず使われないので、これはⅡだ。


キーは「Cマイナーだな」ってなります。


ギターのポジションで「ディグリーネーム」を探る。

コードネームだけ読んで、「ディグリーネーム」書く!!ってのは、学理が苦手な私にとっては大変な作業っす。


私のやり方は、まずメジャースケールの指板ポジションを頭に浮かべてます

で、目立つコード(例えばⅤ7)の音名に指板のポジションを当てはめます。

「セブンスコード」があれば、その音名の所に、Ⅴの指板ポジションをあてて「ディグリーネーム」推測しています。メジャー系なら大抵の場合ポジションにコードが、当てはまります。


とりあえず、ローマ数字だけ振って後で「ダイアトニックコード」の表を見ながらコードを付けて行くって感じで、「ディグリーネーム」を作っていました。(もちろん音楽は自由なので、ダイアトニック表以外の出所の分からないコードも出てきます。)



マイナーの時は、マイナーの指板ポジションを頭に思い浮かべます。

で、同じようにローマ数字だけ先に振ってから、「ダイアトニックコード」を付けていきます。


そもそも指板ポジションが分からない!!って方はこちら👇


慣れるとローマ数字とコードネーム同時に書けるようになります。


まとめ

まずは、コードにローマ数字を入れる所を学びました。


いちごメタル
いちごメタル

自分の好きな曲のコード進行に、ローマ数字を振ってみましょう。

ダイアトニックコード以外コードも出てきますが、とりあえず数字を振ってみる所からはじめてみましょう。


「ダイアトニックコード」を覚えておくと、とても便利。


この表を見ながら、好きな曲のコード進行と比べてみましょう。


いちごメタル
いちごメタル

よく、「イチ・ゴー・ロク・ヨン」は、せつないコード進行の定番だ!!

って言う、1・5・6・4は、このダイアトニックコードに由来していますので、ダイアトニックコードは分析する上で必修になります。


まずは...


ダイアトニックコードを覚えて、ローマ数字を振る!!


これがコード進行分析の第一段階で、次回にコードのキャラクター(機能和声)を付けて終止ラインを書いてコード進行を分析していきます。


次回へ!!

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