この記事では、難しいフレーズの練習に行き詰まった時に効果があるスランプ脱出的な練習法をご紹介します。
難しいフレーズや速いテンポのフレーズは、基本少しの小節を、ゆっくりなテンポで弾いて、だんだんテンポを上げて!ってやり方が吉なんですが、
「どうしても煮詰まっちゃって全然前に進まない!」
そんな時に使うと指が、またスムーズに動き出して、少しずつ弾けるようになる!って感じのトレーニングを紹介します。
最近スイープの練習良くしているんですが、1拍6連で弾くスイープ、ゆっくりならまずまず正確弾けるんですが、テンポ100超えた辺りで、指がバタバタして追いつかない!ちょっと挫折気味っス。
最近の私の悩みですが、こんな時に使うと挫折から少し復活できて、また前に行ける!って感じで使います。
フィンガリング編とピッキング編を用意しましたので、スランプに陥っている方の脱出に役立てて頂ければイイなーっと思っております!!
クラシックギター式4本指の分離のトレーニング。
私が練習で行き詰まったり、「指がバタバタするなー」って時によくやる練習がコレ。
ごく単純なクロマチック風のフィンガリング練習なんですが、これにちょっとした仕掛けがありまして...
動かす指は1本ずつ。
押さえた指は順番が来るまで押さえたままとする。
どうゆうこと?かというと...
こんな感じで、他の指が釣られて動かないように、フィンガリングした指はそのまま押さえたままとします。
次がこの練習のキモでして...
ココ!中指。薬指。小指は6弦を押さえたままとします。
で、薬指。小指は6弦を押さえたままで、中指は5弦2f。
小指は6弦を押さえたまま。薬指は5弦3f。
こうする事によって、指先でしっかりフィンガリングしないと、次の音が出ない仕組みになっているのが面白いところっス。
同じ要領で、人差し指を4弦に移ります。
って感じで、1弦まで行きます。
これで、指のバタつきを矯正してくれる効果があります。
で、1弦まで行ったら、同じ要領で6弦まで戻ります。
で、戻ったら1フレット上がって、6弦2フレットからリスタートします。
メトロノームに合わせて♩ー60ぐらいで、出音に気を付けてやるのが吉。
慣れると速く弾きがちになるので、注意。
私は「行き詰まったなぁー」って時に、
1fから12fまで行って12fから1fに戻るって感じでやっていました!
最低でも15分位はやっておきたい所。スランプ酷い時は1時間みっちりやって、後もう練習しない!とかやってました。
どうでしょう?
このフィンガリング練習した直後に、苦手なフレーズ弾いてみるとやる前よりも、スムーズにフィンガリング出来るようになっていませんか?
しばらくすると、効能が薄れてきますが、根気よく毎日やると確実にレベルアップしていくはずですので、是非継続してスランプ脱出の足掛かりにしてみて。
クラシックギター4指分離トレーニング。筋トレバージョン。
「これだけだと飽きちゃうよ」って方にちょっと筋トレ的なヤツをご紹介。
「ヤングギター」で藤岡幹夫さんが推奨していました。(2012年10月号より)
さっきの4指分離トレーニングに似たフィンガリングなので、こちらも合わせでやると、効果的。
プリングオフ・ハンマリングオンを使って指分離トレーニング。
これ、かなりキツイです。プリングオフは小指と薬指を引っ搔くようなイメージでやるとイイっすね。
筋トレ的効果がありまして、前に紹介した3分トリル練習とも違う指筋が鍛えられます。
薬指もこれで動く!トリル3分から始めるギタートレーニングその2
で、4指分離トレーニング同様にシッカリ指先で押さえないと、ちゃんとした音が出ない仕組みになっています。
慣れてきたら正調の1フレットスタートを目指してください。
私の行き詰まった時のパターンですと4指分離を15分やって3分休憩。15分指筋やって3分休憩。これを✖2(これで1時間10分くらい)やってから、自由練習って感じでやってました。
こんな感じで、指の分離と筋力を集中的に鍛えて、基礎から立て直していこう!って作戦です。
行き詰まった時のピッキング練習。
速くとピッキングが乱れる!とか、ここから先速く弾けない!って時によくやっているトレーニングがコレ👇
こちらも、「ヤングギター」でアンディー・ティモンズさんが、やってたエクササイズで、スティーヴィー・レイボーン風なコードカッティング。
コレにも、ちょっとした仕掛けがありまして...
必ず6弦から1弦までカッティングする。(単音のところも)
足でリズムをとる。
手首は、力まずブラブラで。
6弦から1弦まで、しっかり弾き切る事によって、手首の可動域を広げる効果があります。特にアップの時に弾き切れない事多いので気を付けたい所。
目安としては6~1弦弾き切れていると必ず「チャカ!」っきれいなカッティング音が出ますので、「チャカ!」が出ていない時はテンポを落として、「チャカ!」が認識できる所でひたすらカッティングしていきます。
始めは「チャカ!」が、よく聴こえるように1拍だけ抜き出して練習するといいでしょう。
慣れてきたら2拍抜き出し3拍抜き出し...って感じで。
足踏みも必須ですねー。集中力も高まりますし。
手首ブラブラは鏡を見ながら練習するといいですね。きれいに滑らかにブルブラしていれば柔らかく可動域が広がっている証です。
ある程度出来てきたら、テンポを釣り上げていきましょう。
限界まで行ったら休憩します。
バラバラになっも構いません。とにかく振る!!振る!!振る!!って感じで大きく手首を振っていきます。
水で濡れた手を振って水滴を振り落とすイメージです。
辛くなったら、休憩を必ずいれてください。手首痛めてしまいますからね。注意。
休憩をはさみながら15分やります。
どうでしょう?
コードカッティングの練習ですが、意外にコレやった後で単音の速弾きもスムーズに出来るようになっていると思います。
コードカッティングなんてまずしないだろって、思われるメタル系のギタリスト。「ガルネリウス」のSHUさんなんか、ステージ前のウォーミングアップはひたすらコードカッティングにいそしんでいるそうです。
確かに動きが1・5倍は良くなる感覚はありますねー。
コードカッティングなら何でも良いので、お気に入りのパターンを4つ5つ持って練習すると、飽きずに練習できると思います。
因みに私の最近のお気に入りはボウイの「バット・フィーリング」っスね。コレ楽しいっス。
まとめ
この様な感じで、行き詰まりやスランプ時にやる練習を用意しておけば、無駄な挫折感によるモチベーションの低下や、練習のサボり癖なんかが軽減出来ると思います。
煮詰まった時にひたすらやっておけば、指がまたスムーズに動き出しますので、
「あっ!少し上手くなってる!」感が感じられればシメたもので、そこからまた少しずつやる気も上がっていきます。
私も煮詰まって、どうにもならん時は、このトレーニングよくやりますし、あとは例の3分トリル練習を1時間セットでやってみたり...って感じでやる気を復活させています。
基礎的でシンプルなヤツをひたすらやるってのがポイントかなと思う訳であります。
お試しあれ。
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