この記事では、前回やった基礎的な3弦スウィープ練習の続編で、私が最近好きでよくやる5本の弦を使ってスウィープする練習法をご紹介します。
「スウィープやった事ないよー」って方には...
スウィープ入門に最適な練習の仕方や、構造やピッキングのやり方について書いた記事を用意しました。ご参考にどうぞ。
で、スウィープと言えば3本弦よりも5本弦スウィープの方が王道で、ピッキングのコツやフィンガリングパターンをシッカリ押さえていれば、5本弦スウィープの方が簡単だったり使いやすかったりしますね。
私は3本弦より5本弦スウィープの方がやりやすいし、派手なのでこっちの方が好きですよー。
最終的には、3本弦パータンと5本弦パターン。さらには4弦6弦パータンを織り交ぜてスウィープってなりますが、まずは3本弦覚えて、次に5本弦。
で、3本と5本を織り交ぜると、ハードロック/メタル系のスウィープの型はだいたいOKかなって感じです。
基礎的な5本弦スウィープ2種類。メジャー編。
まずは、コレだけひたすら弾きまくって覚えたい大基礎フレーズ。
初めはゆっくりでいいので、(私は♩=60から。難しい方は6連じゃなく半分の3連でもOK)メトロノームに合わせて、ダ・ダ・ダ・ダ・ダウン・アップ・ダウン・ア・ア・ア・アップって感じでひきます。
このフレーズを解説しますと...
オープンコードのCメジャープラス小指で5度のGをフィンガリングって感じで覚えるとイイっすね。
で、もう1種類Cメジャーのスウィープがコレ。
5弦ルート音にしたCメジャーのバレーコードの型って覚えるとイイっすね。
この2つをコードチェンジをするが如く、オープン型バレー型のスウィープをコード進行に合わせて弾きやすい方で使い分けるようにしたいっス。
まずは、この2つを手癖になるように練習します。
5本弦スウィープ。2種類。マイナー編。
メジャー編と同じ要領で、マイナーも2種類覚えます。
Cmのオープンって無いので架空?のCmオープン型になります。要はCメジャーの長3度Eの音が半音下がって短3度E♭に、なっただけですね。
で、2つ目。
Cmのバレーコード型のスウィープ。
1弦のストレッチが少々きついですが、ここは我慢して広げていきましょう。だんだん開きますから大丈夫です。無理って方は、まず1オクターブ上の5弦15fスタートで始めてみましょう。
以上メジャー2つマイナー2つの4種類が大基礎になるので、この4種類を手癖になるまで練習します。
1拍6連で、とりあえず♩=100は行きたいところっス。
ハーフディミニッシュのスウィープ。
ダイアトニックコードのⅦ番目。Ⅶm(♭⁵)のスウィープも覚えておきたいところ。
一瞬難しそうなコードネームですが、なんて事ないマイナーコードの5度が半音下がって減5度になっているだけのコードです。
ちなみに4声和音のⅦm7(♭⁵)は別名「ハーフディミニッシュ」そんでもってⅦm7(♭⁵)の7度を半音下げると全部の音が短3度間隔になる「フルディミニッシュ」=dim7ってコードになります。
上の譜面は3声和音(トライアド)なので、ハーフディミニッシュに分類されます。
ディミニッシュ系のスウィープはメタル系でよく出てきますねー。イングヴェイなんかがよくやるあの響きのスウィープ。マイナー系の曲なら何の脈絡もなくディミニッシュスウィープを挟み込んでも違和感無く使えるイングヴェイの得意技っス。
これも覚えておきたいところ。
4種類使ってダイアトニックコードをスウィープ。
メジャーマイナー4種類とハーフディミニッシュの型を覚えたら、やっておきたい練習がコレ。👇
お馴染みのダイアトニックコードのスウィープ。上がオープンコード型で、下がバレーコード型。
ダイアトニックコードって何ですか?って方に記事書いたのでコチラもどうぞ。
オープンコード型で、下降してバレーコード型で上昇って譜面にしましたが、バレーコード型で下降してオープンコード型で上昇する練習も有りです。
ローポジションのストレッチがキツイですが、手が小さい方でも出来る範囲のストレッチなので、頑張ってストレッチしましょう。
好きな曲のコード進行でスウィープ。
ダイアトニックコードのスウィープを出来るようになったら、自分が好きな曲のコード進行を一部抜き出してスウィープしてみましょう。
最近私が好んでやっているのがコレ👇
TMネットワークの「ゲット・ワイルド」で、スウィープ。
小室哲哉さんがよく使うコード進行で「小室コード」なんていっちゃったりします。
えぇ。好きなんです。小室メロディーが。
で、解説するとAmがオープン型で、FとGがバレーコード型。で、最後のCがオープン型でAmにまた戻る。って感じで。
あんまり手のポジションがあっちこっち行かないように、効率的な移動をするポジションが理想的でっスねー。
もう1曲超有名なコード進行。
パッフェルベルの「カノン」で、スウィープ。
パッフェルベルのカノンですねー。超有名なコード進行ですので覚えておくと便利かも。
随分忙しいカノンになりますが、ポジションは自分の弾きやすいポジションに改良してもOKです。
こんな感じで好きな曲のコード進行を使ってポジションを考えて練習すると楽しく練習できます。
好きな曲にセブンスコードやテンションコードがある曲は、セブンスやテンションを外してトライアドで練習しています。今回は楽しく練習するのが目的なので、難しいこと考えずシンプルに!!
2曲ともCのダイアトニックコードに収まりますので、(ゲットワイルドはCメジャーの平行調Am)ダイアトニックコード練習にもよろしいかと。
3本弦スウィープと5本弦スウィープを混ぜて練習。
前回やった3本弦スウィープも混ぜてポジションを作ってみましょう。
さっきのカノンを使って作ってみました。
これでだいぶ本格的なスウィープの形ができてきます。
これだけでも色々な組み合わせが出来ますなー
自分で色々なパターンを作るとより理解が深まるのでお勧めっス。
まとめ
5本弦スウィープは、1拍6連で弾くと思ったよりも簡単に高速化出来るので、とても使いやすいスウィープですね。
イメージとしてはコード弾きと同じ感覚で、ポジションを把握して使い分けれるようになる事を目標にした練習プログラムです。
ポジションを把握出来たら、ポジションをどんどん連結して、あとはひたすら高速化に重点を置いて練習!!っいうのが最近の私の練習テーマっスねー。
べろろろろろべろろろろろ!!って感じになりたいっス。
好きな曲のコード進行をスウィープってのが私にとって当たり!の練習で、この練習のおかげで楽しく練習できるようになりました。
前はイングヴェイの曲をコピーしてスウィープを練習するんじゃ!!ってやってたんですが、難しくて結局挫折。みたいな感じでしたが、Jポップやアイドルの曲を使ってスウィープのパターン自分で作って練習したら、理解も深まるし苦手だったスウィープ練習も楽しくできるようになりました。
まだまだ鬼のような大型スウィープが世の中にありますが、まずは5本と3本のスイープを習得すれば、けっこう格好いい感じになるんじゃないかなと。
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