基本、自宅ギタリストなのでギターアンプ持ってないっス。
自宅用で持っていたのは、中学時代に買ったこの小っちゃいマーシャルくらいか。
なんですが、最近旧友から「BOOWY]のコーピーバンドやろうよ」って話になりまして...お外でギターを弾く機会が出来ました。
「貸スタジオのアンプ使えば、いーじゃん」
って思っていたんですが、自分のアンプで音作りしたい!ってのがギタリストの性でして、なんか手頃なアンプないか物色していたんですが、一番気になっていたのがコレ。
あら。カッコイイ。そして小っちゃくて、かわいい。
ZTのランチボックス。
この6.5インチスピーカーから、なんと200Wの大音量が出せるって代物。
200Wっつったらマーシャルのスタックアンプで100Wでしょ。その倍の音量がこの小っちゃいヤツから出るんスか!!
重量が4.3Kgで、しかも専用のキャリーバッグがカッコ良いっス。
自分で作った音を、手軽に持ち運び出来る爆音アンプっての決め手で買ったのが始まりでした。
で、「バンドで色々試してみたいなぁー」ってしてる内に、専用キャビネットやらアコースティックのランチボックスやら手を出してしまって、気が付いたらこんな感じ。
さらに小っちゃいランチボックスJrには、手を出さなかったんですが主要ラインナップは買って試してみました。
ランチボックスの動画👆でもわかるように、音質も申し分ない感じだったんで何の迷いもなく購入したんですが...
そこで、動画では伝わりにくいランチボックスの使い勝手や、
実際にどれがベストチョイスだったのか?
を検証したいと思います。
これから、ランチボックスを手に入れたい方の参考になれば幸いです。
あくまでもド素人の率直なアンプレビューなので、玄人様の厳しいツッコミはご勘弁ください。
ZT ランチボックス LBG2はどう?
まずは、一番最初に買ったオーソドックスなランチボックス。
パッと見は、これより小っちゃいJrと間違いやすいので注意。ツマミの数見ると分かりやすいので、購入される方は間違わないように。
なんせ200Wですから、6畳の部屋で鳴らしたら、ぶっ飛ばされるじゃないかと、恐る恐るツマミを上げて行きましたが、ツマミ10時くらいなら部屋で鳴らしても許容出来る大きさ。
家庭用のアンプとしても大丈夫。
カリカリ感のある音質ですが、動画どうり好印象。エフェクター次第で様々な音質を素直に出してくれる印象。
ツマミがシンプルなので、音作りも楽。
一番左の「アンビエンス」極短ショートディレイみたいな効果。細かいところは、エフェクターでって感じです。
専用のキャリーバックが中々カッコイイっス。
このバックに入れて(テンション上がりましたなぁ)早速バンド練習で、使ってみましたが...
小っちゃい割には音量デカいので、ドラムに負けないんですが200Wのイメージには程遠いっス。
スタジオにあるJC-120の半分も出ない感じ。
ジャズコよりもスゲぇ爆音が出ると思って楽しみにしていたんですが、残念。
👆こんな感じのイメージ。ドラムの方が頑張って叩いちゃうとちょっと負ける。
で、小っちゃすぎるのも問題で、地ベタに置くと全然いい音がしない。ちょっと高い台に置かないといい音がしないっス。(私はジャズコの上に置いていましたが。)
そしてスピーカーが小っちゃいせいなのか、よい音がする「スポット」がとにかく狭い。
自分の立ち位置がちょっと悪いと、いい音がしないっていうアンプ。
アンプの音をマイクで拾ってPAに流せば、全方位でベストな音が出せますが、コレ単体だと良いポイントを探すのに手間取るって事が良くありました。
それと心配な点としては、後ろ側が完全密封されているので、2時間くらいぶっ通しでやると、裏のパネルが異常に熱い。
今まで10数回、使って壊れた事はありませんが、小っちゃいアンプが頑張り過ぎて心配です。
休憩中は、電源を落として負荷をかけないようにしましょう。
専用のキャビネットはどうか?
よい音がするスポットが、「狭い!」って感じなので、2段積んだら改善するんじゃないか?しかもルックスがとても良いって理由で、ランチボックス専用キャビネットも購入しちゃいました。
おぉ...なかなかカッコイイっス。
確かに音のスポットも広がり厚みも出でるんですが、劇的に改善した感は薄いっス。
スピーカーケーブル(シールドじゃダメよ)に繋いで縦置きに置いたんですが、やはり「あんばい」悪く結局ジャズコの上に横置き2台って感じで鳴らしていました。
音量もそれほど上がらず、やはりJC-120の足元にも及ばないっス。残念。
「まあ、あったらいいんじゃね?」って感想です。
2台並べるとルックスがいいんですが、肝心な持ち運びの良さが、失われてしまいます。
せっかくの専用キャリーバッグの出番は無くなり、コロコロバックに収納して運ぶ羽目になったのが悔しい所。
2つ持ちですと、結構な重量になるので、手軽さは完全に失われてしまいました。
ztランチボックスのアコースティックはどうか?
エレキ用に中域に特性があるノーマルなランチボックスに対して、こちらはフラットな音域特性。アコースティックギターやキーボードに使えそう。
ヴォーカルやクリーントーン用に使ってみたい。
簡易的なPAとして1台あってもイイかなーって思わず購入。
コイツは2チャンネル仕様で、ギターの他にマイクも差せます。
ノーマルのランチボックスに比べて、ちょっと胴長っスね
音質はとても綺麗なフラット音域で、EQとリバーブの効きも良くノーマルのランチボックスよりも低音出ます。クリーントーンで弾くと中々気持ちいい。
だだ、スタジオで使った感じでは、明らかにパワー不足で音量はノーマルのランチボックスの2割減って印象です。
これも200Wってのが売りなんですが、フル10にしても元気のいいドラムに負ける。残念。
教室レベルの弾き語り用なら使えますが、キーボードやヴォーカルにも使えて、持ち運びに便利な爆音を期待すると失敗するかなぁーと思います。
ちなみに、このアンプは私の母親の、ハーモニカ教室で現在活躍しております。
Zt CLUB12はどうか?
キャビ付きのランチボックスにも、やや不満もありまして、もうジャズコでイイんじゃないかなと思っていたんですが、やはりコイツが一番気になる。買っちゃいました。
12インチのスピーカーを搭載した、club12。なかなか市場に出回らないんで、あきらめていたんですがメルカリで58500円で出品されてまして、よせばいいのに思わず購入。
こちらは、ツマミも多くリバーブも付きます。エフェクトのループも出来る仕様になっております。
試しに部屋で、ちょっと静かめに音を出してみたんですが...
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ今までのランチボックスと、あきらかに違う!!
イイじゃないか!!
やはり大きいスピーカーは偉大なり。ド素人でも分かります。
小さい音でも音圧がありますし、ランチボックスに比べてカリカリ感もなく、マイルドなサウンドっスね。
スタジオで使ってみると、こちらは爆音でJC-120にも迫れるくらい元気なアンプでした。(でもJCには負ける。)
ランチボックスはいい音の範囲が狭い印象ですが、こちらは十分に広く、多少移動してもサウンドは変わらない感じ。
地ベタだと低すぎるので、ちょっと低めの椅子に載せて鳴らすとイイ感じです。
12インチで総重量が10.5キロありますが、それでも小さい部類のアンプと言えるでしょう。
カバーを付けて取っ手を持てば電車移動もギリギリ可能なレベルで、車移動なら全然苦にならない大きさだと思います。
キャビネット付きのランチボックスとCLUB12どちらが使いやすいか?って考えると、持ち運びやセッティングの手間を考えてCLUB12の方が使いやすいっスね。
難点は、市場に中々出回らないので、中古でも少々割高っス。
見つけたら、もう1個買ってステレオにしたい。
まとめ
私の結論としては、CLUB12の一択。もう1個買ってステレオにしたい。
他は売却の方向で...
電車移動で持ち運び重視なら、ノーマルのランチボックスの1択。専用キャビネットまで付けちゃうと持ち運びが辛くなります。(キャリーバックのコロコロは禁止されているので)
アコースティックはパワー不足。無し。家庭用で買うなら有り。音は良い。
小さいアンプで200Wってのが売り文句ですが、これ単体で200Wを期待してはいけません。
プリアンプとして使えるので12×4のキャビネットに繋いで鳴らせば、200W狙えるんじゃないでしょうか?
で、このモデル達は既に生産終了して、久しいんですが、最近ZTのホームページを見ていると本国アメリカでは、モデルチェンジしたランチボックスが発売されている模様。
ランチボックス・リバーブって名前で、なんと今度は100W仕様に。
どういう事でしょう?前のモデルの半分の音量なのかな?
動画見る限りでは、相変わらずイイ音色。
日本仕様のランチボックス・リバーブ見た事ないので、発売が待たれるところっス。
期待が高すぎたので、ちょっと否定的な感想になってしまいましたが、ノーマルのランチボックス1台あれば、教室クラスの場所での練習や、でかいキャビネットがあればプリアンプとして、マイクで音を拾ってもらえるなら、ライブハウスの本番のステージでも行けます。
メインアンプとしてじゃなく、サブアンプとして連れて行けば、なんかのトラブル時の助けになってくれるのでは?
で、今回改めて思った事は...
「アンプのワット数と音量の関係ってなんなんだ!」って事。
3つとも200Wを謳っていましたが、体感音量は3つとも全然違いました。
結局、最強だったのは、120Wを謳っている「ジャズコーラス」でした。
なんなんだ!
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