ここ数か月、取り組んでいる課題曲がありまして...
👆ユーチューバー系ギタリストの草分け的存在、「hidenori」さんの「シュレッド・トゥ・ザ・ワールド」
その曲の名の通り、メタル系速弾きのスキルを3分弱に詰め込んだ練習曲なんですが、なかなかカッコイイ秀作。
しかし、とにかく難しい!!
ゆっくり弾けば、手も足も出ないって感じではないんですが、私の場合、BPM140あたりから精度が落ち、プレイが破綻しちゃいます。
手強い曲に出会って、挫折。
こんな気分の時に、よくやる私の対策は課題曲を離れて初心に戻り、4指分離トレーニング!!って作戦を取っております。
で、今回は「挫折」した時に、よく使う指分離トレーニングをご紹介。
もう一度、基礎に戻って再チャレンジっス。
その1。クラシックギター式。4指分離トレーニング。
これはもう、古典的な「大基礎」の指分離トレーニング。
昔、ギター習っていた時、先生に「時間無い時でも、これだけはやっておけ!!」
って言われたトレーニング方法です。
👆なんてことない、半音で上昇する「クロマチックスケール」の連続なんですが、これに1つルールを加えます。
それは...
動かす指以外は、すべて押さえたままとする。
まず、6弦から1f人指・2f中指・3f薬指・4f小指と順番に弾きます。(弾き終わった指は押さえたまま)
次に5弦1fを人差指で弾きます。
この際、中・薬・小指は6弦上で、押さえたままの状態で5弦1fを人差し指で弾きます。
6弦上で正確にフィンガリング出来ていないと、「5弦の音が出ない!!」って仕組みになっています。
後は、同じ要領で、押さえたまま4弦・3弦・2弦・1弦って降りていきます。
👇画像付きで、細かいやり方を記事にしました。ご参考にどうぞ。
で、1弦まで来たら、2フレットにポジションを映して、1・2・3・4・5・6弦に駆け上がります。👇
なおトレーニングに際しては、メトロノーム必須です。
速いテンポでやる必要はないです。
♩=100~120で正確に弾き切る事を心がてトレーニング。
これが4指分離トレーニングの大基礎で、行きずまったり挫折した時に、みっちりやります。
その2。クロマチック組み合わせ分離のトレーニング。
その1・大基礎の分離トレーニングに、変化を付けたエクササイズ。
その1に似てますが、指の組み合わせに変化があります。👇
大基礎同様に、弾いた指は押さえたままにしてから、次の指を動かします。
大基礎と違って、リズムが取りにくいのが特徴。
足でリズムを取って、しっかり弾き切りましょう。
で、小指が12fまで来たら終了。こんどは、小指スタートで下降していきます。👇
👆下降するパターン。
その3。「ジグザグ」フィンガリングで4指分離トレーニング。
クロマチック系とは、また違った感じの指分離トレーニング。
👆を弾くんですが、弾く前に👇の画像のようにフィンガリングします。
👆この状態で👇のフレーズを弾きます。
次に👇のフィンガリング。
👆この状態で👇を弾きます。
で、同じ要領で3弦中指・小指を押さえたまま、人差指・薬指を4弦に移動して、次のフレーズを弾く。👇
人差指・薬指を押さえたまま、中指・小指を5弦に移動して、弾く👇
👆小指・薬指を押さえたまま、人差指・薬指を6弦に移動して、👇を弾く。
👆を押さえて👇を弾く。
で、6弦まで行ったら、同じ要領で、5・4・3・2・1弦って下っていきます。
つまり、「弾いていない指は他の弦に押さえたままで、次の指に移動!」
ってルールで弾いていきます。
他の指が、釣られて動きそうになりますが、押さえたままにすることで、矯正する効能があるっす。
で、組み合わせ違いのバージョン。
👆ってフィンガリングになります。ゆっくりテンポで弾いていきましょう。♩=100くらいで。
って感じで、毎日違うポジションで練習すると効果的です。
1拍の中で3回の「クロスリズム」の構造になっているので、耳を使う練習にもなります。
おまけ。大基礎の分離のトレーニングを使ってピッキング練習。
私が取り組んでいる、課題曲「シュレッド・トゥ・ザ・ワールド」
とにかくテンポが速くて、目標テンポは♩=190。
フィンガリングも忙しいですが、コイツを16分音符で弾ききるのが大変。
そこで、先ほどの大基礎。
これを👇の様に16分音符化して「オルタネイトピッキング」で弾く。
で、音色は「クランチ」
ちょっと歪ませた音色で、手刀でブリッジミュートして弾きます。
これで、4指分離トレーニングとピッキングの筋力の両方を鍛える作戦。
ミュートして弾くのがみそ。
で、4個弾き切るってイメージ。
4・5・6弦はミュートしやすいですが1・2・3弦は難しい。
正確に16分を刻む。
で、ピッキングしている所を鏡でチェック。
速いテンポでも力み過ぎず、速弾き系ギタリストのような綺麗なフォームでピッキングしているか確かめながら練習します。(速弾き系ギタリストの動画みながら)
力まかせの、ぎこちないピッキングフォームはダメ。
それと力み過ぎると深くピッキングピッキングしちゃうので、これもだめダメ。
最適な高速ピッキングの感覚を得るのに効果的な、「スタイラスピック」を使うのも有り。
https://ichigometal.com/styluspick-hayabiki-picking/
速弾き養成ピック。スタイラス・ピックを使ってみた!!
毎日鍛えていくと、速いテンポでも力みが抜けて、ぎこちない動作がなくなってきます。
テンポは♩=190が目標だ。
初めは♩=120位でもヨレたり、空振りしたり安定しませんが、「限界より上のテンポで弾いて筋力を鍛えて、テンポを落として精度を高める」って感じで、練習していきます。
例えば、限界が♩=140なら、ちょい上の♩=150で、力んだりバラバラになっても良いので弾く。
疲れたら♩=120で精度を確かめながら弾く。ってのを繰り返します。
メトロノームを工夫して練習してみる。
練習の気分を盛り上げる為に、リズムボックスの音色を派手なドラムキットの音色にするのは、この「4指分離トレーニング」ではNG。
ドラムキットの音色に耳が行っちゃって、肝心のギターの出音に耳が行かないくなる。
なので、練習時は、素っ気ない「コッ・コッ・コッ・コッ」って感じの音色がイイっす。
練習初期は、♩=100~120くらいで、👇の様にクリック音に合わせて練習していきます。
ただ、これだとまだクリック音に耳が持っていかれます。
そこで、テンポを半分の♩=50に設定。2拍目と4拍目にクリック音を置いてみる。
これなら自然とギターの出音に耳が行くようになるし、自身でリズムを作らない弾けないので、リズム強化のトレーニングにもなります。
2拍・4拍にクリック音を置いて「その2」「その3」は、慣れないと、なかなか手強いです。
耳とリズム強化に使えるので、ぜひお試しください。
まとめ
今回は、課題曲などで挫折した時の練習を紹介しました。
この4指分離トレーニングを数日やって、再び課題曲に向き合う。
すると前よりも、「上手く弾けた!!」って事がよくありました。
また挫折したら、4指分離トレーニングに戻る。
くり返していくうちに、だんだん上手くなっているはず。
で、挫折しながら私が取り組んでる課題曲。👇
👆この動画に私、非常に感銘を受けまして「シュレッドワールド」練習しておるんですが...
「小学生に負けてらんねー」って気分。
で、負けてらんねーのでHIDENORIさんの教則本買ってみました。(CDと実技のDVD付)
この教則本は「シュレッド・トゥ・ザ・ワールド」(もう1曲あるんですが)を細かくパート分けして、メタル系の速弾きを習得するって感じの教則本で、この課題曲に「ビビッとキタ!!」って方にオススメっス。
教則本って、あんまり好きじゃないんですが(最後まで読んだ記憶がない)具体的に「弾いてみたい!!」って課題曲があると、最後まで読めるっすね。
で、挫折したら、4指分離トレーニングって感じの毎日っス。
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