この記事では、一見難しそうなテンションコードをコードブックを見ないで弾けるようにする練習法をご紹介します。
CやAmとか簡単な3声和音コードなら、コードブック無しでも弾けるけど、Am7(♭9)とかCM7(13)みたいなセブンスコードが入って、しかも謎の(13)(♭9)数字のコードを見ると、もう「めまい」がする!って方にオススメします。
私自身、メタル好きのジャズ苦手な属性のギター弾きなのでテンションはもちろんセブンスコードさえ怪しい...
もう全部パワーコードでイイや。って感じでしたが、
6~3弦でコード作って1~2弦でテンションコードをトッピングってやり方で練習したらコードブック無しでも弾けるようになりました。
テンションコードにアレルギーがある方はコード練習だと思わずに、指の運指練習だと思って取り組んでみるとイイっス。
実際に、この練習をすると指の分離も良くなり、速弾きにもいい効能があるので、メタラーの方も取り組んでみてはいかがでしょうか。
セブンスコードの5度を省略した押さえ方を覚える
ギターのコードを必ず6~1弦(5~1弦)全部鳴らす必要はありません。
バレーコードで鳴らせばゴージャスに聴こえます。3声和音ならこれでいいんですが、セブンスコード+テンションを乗せるには、押さえるのも大変ですし響きも良くない。
そこで、完全5度(パワーコードの音)を省略したコードを、まずは覚えます。
ルート音を5弦に置いた5度省略コードを覚える。
ルート音を5弦に置いたパターンをまず3種類。
で、変わり種的なm7(♭⁵)も覚えましょう。完全5度じゃなく減5度なのが特徴のコードで、ここは減5度を省略せず短3度を省略してみます。
で、この5度を省略したダイアトニックコードがこちら。
そんなに難しくないでしょ?まずこれをインストールします。
ルート音を6弦に置いた5度省略したコードも覚える。
次にルート音を6弦に置いた5度省略コードを覚えます。
で、m7(♭⁵)も覚えます。
Cのダイアトニックコードで、弾くとこんな感じです。
バレーコードに比べると、寂しい感じがしますが、シンプルでスッキリした響き。大きな音で演奏する時には、こちらの方が丁度良かったりするので、覚えて損なし。
まずは、毎日弾いてこの形を覚えちゃいましょう。
テンションをトッピングしてみよう。9th。
5度省略コードを覚えたら、今度はテンションを入れてみましょう。
イメージとしては基礎コードを6~3弦で、押さえて1~2弦でテンションをトッピングって感じです。
9thをトッピング。5弦ルート音編。
まずは、ルート音を5弦に置いた時の9度のポジションを確認しましょう。
このポジションを半音(1フレット)上げれば♯9。半音下げれば♭9になります。
さっきの基礎コードに9度をトッピングすると...
ルート音と9度の位置を把握して、基礎コードにはめ込んでいきましょう。
(♭⁵)m7のナチュラルテンションは♭9の一択になります。
9thをトッピング。6弦ルート音編。
今度は6弦にルート音を置いた時の9度。
どうでしょう?
このやり方なら、コードブック無しでもテンションコードを簡単に押さえられることが出来ます。
5度省略コードに9度のナチュラルテンションをトッピング。
ナチュラルテンションとはドレミファソラシドのスケールの中だけで、トッピングしたテンションの事を指します。
ですので、ドに対してオクターブ上のレ。レに対してはオクターブ上のミ。ってところが9thになります。なので配列によっては9度が♭9になる所があるので注意。
ナチュラルテンションは全部9とかの数字だけのヤツだ!って勘違いしないでください。
♯11とか♭9もナチュラルテンションに出て来ます。
ナチュラルテンションの9度はこうなります。
アヴォイドノートは無視してトッピングするとこんな感じになります。
Ⅲm7とⅦm7(♭⁵)の2か所が♭9になりますねー。
テンションをトッピング。11th編。
次に11thをトッピング。ドに対してオクターブ上のファになります。つまり13度って事になります。
11thには♭11っていうのは無くて(♭11は基礎コードトーンの長3度になるので)11と#11のどちらかになります。
5度を省略したコードに11thをトッピングすると...
6弦にルート音を置いた11th
5度省略コードに11度のナチュラルテンションをトッピング。
で、Cのダイアトニックコードにナチュラルテンションの11thをトッピングするとこんな感じ。
1か所だけⅣM7が♯11になります。これは、覚えやすい。
テンションをトッピング。13th編。
次に13度をトッピング。ドに対してオクターブ上のラが13thになります。
13thには♯13っていうのが無くて(♯13だと基礎コードトーンの短7度と同じになっちゃうので)13と♭13の2種類になるます。
13thをトッピング。5弦ルート音編。
つまり...
こんな感じで、M3を1オクターブ上で押える方を推奨します。
だだ(♭⁵)m7は、いつもの押さえ方がよいかも。
13thをトッピング。6弦ルート編。
6弦ルートは先の9th。11th同様の5度省略で行きます。
5度省略コードに13度のナチュラルテンションをトッピング。
で、Cのダイアトニックコードに13thのナチュラルテンションをトッピングするとこんな感じ。
Ⅲm7とⅥm7とⅦm7(♭⁵)が半音下がりの♭13になります。
まとめ
いかがでしょうか。
こんな感じで、先に6弦~3弦で5度省略の基礎コードを作って2弦と1弦でテンションをトッピングって感じで覚えてしまえばコードブック無しでも簡単にテンションコードを自分で導く事が出来るようになります。
私自身、テンションコード全然覚えられませんでしたが、1日15分、運指トレーニング代わりに、先ほどのダイアトニックコードを弾く習慣を取り入れたら、1ヶ月~2ヶ月ぐらいで、コードブック無しでも弾けるようになりました。
テンションコードの押さえ方はこの他にもいろいろあると思います。
どこから覚えていいか分からない!って方は、まずこの5弦ルート形と6弦ルート形の2種類を覚える所から始めるとイイんじゃないかなと。
覚えるの面倒くさそうなナチュラルテンションの配置も、自然に覚えることが出来ますので是非お試しください。
最後にナチュラルテンションの早見表を作ってみましたので、これを眺めながら運指練習するとイイ感じ。
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