この記事では、指の分離練習に効果のあるメカニカルなフレーズを8個ご紹介。練習内容としてはこの8個のフレーズを3~4個選んで1時間みっちり指の分離トレーニングだけに専念する!って感じの内容です。
おなじ運指練習ばかりだと、飽きますし指が慣れて刺激のない練習になりがち。なのでちょっと手強いヤツを8個用意して、1時間集中力を持続できるような練習にしたいなと!
私自身、クロマチックスケールのメカニカルな運指練習はすごく好きなんですが、ちょっと指が慣れるとテレビを見ながら「ダラダラ」と長時間やっちゃう悪い癖がありまして...
で、今回はこの本。
メンタリストのDaiGoさんの超集中力の本を参考に1時間集中してトレーニングする!ってテーマで記事を書いてみました。
脱ダラダラ練習っすね。
メカニカル運指練習8選。
まずは、練習の材料となるフレーズを紹介します。
私が1番好きで良くやっているヤツ。
クラシックギター式クロマチック分離練習。
はい。譜面だけ見ると何てことないよくあるクロマチックスケールの練習なんですが...
ちょっとしたルールがありまして...
こうすることによって、ちゃんと指先でフィンガリングしないと「次の音が出ない!」って仕組みになっています。
あと他の指が釣られて動くって悪癖を矯正してくれる効果もあります。
12fまで上昇して、折り返し1fまで帰ってきます。
何を練習するか迷ったらコレ!!フィンガリング練習の大基礎。4指分離トレーニング。
👆画像付きで、詳しいやり方を書いた記事がありますので、ご参考にどうぞ。
♩=90のテンポでやります。速くやる必要はありません。これを15分やります。
慣れてきたら
これから紹介する、すべてのメカニカルフレーズ。慣れてきたらメトロノームのクリック音をテンポ半分に落として、2拍目と4拍目にクリック音を置いて弾いてみましょう。
足踏みも入れると、なおよろしいです。
注意点としては練習の際は必ずメトロノームの素っ気ない音で練習しましょう。
ドラムの音色のほうが気分が乗りますがこれはNG。ドラムの音色にしちゃうと自分の弾いた出音よりも、ドラムの音の方に耳が持っていかれて、弾いた音に集中出来なくなりますので注意!!
そう。弾けてないのに上手くなった気分になっちゃうんですよ。
階段上り下り的フィンガリングトレーニング。
このフィンガリングトレーニングを推奨される方も多いですねー。よく見かけます。
一見すると複雑そうに感じますが、実際に弾いてみると実に規則正しく階段を上り下りするようなフィンガリングの軌跡をたどります。
1ポジション弾き終わったら、1f上昇して同じフレーズを弾いていきます。
またオルタネイトピッキングの弦移動のトレーニングと弦飛びピッキングのトレーニングにも最適っス。
♩=120で確実にフィンガリング&ピッキングが出来るようにしたい所。
途中であやふやな感じになりがちなので注意。あやふやな時は、テンポを落としてしっかり攻略していきましょう。
こちらも慣れてきたら、テンポを半分に落として2拍と4拍にクリック音を置いて練習しましょう。
はしごを上り下りする的なフィンガリングトレーニング。
こちらは4指分離練習の中でも、結構手強い。
画像のように、フィンガリングして指定された指だけ動かして弾いていきます。
で、4拍目から素早く👇の画像の様にフィンガリングします。
で、TAB譜で指定された指だけ動かして弾いていきます。
慣れないと全然指が動いてくれませんが、効果は抜群。
で、次に組み合わせが変わります。
おぉ...なかなかキツイ。15分あっという間です。これ以上はやらない。
小指薬指だけフィンガリングトレーニング。
フィンガリングの鬼門である薬指と小指のフィンガリングトレーニング。
超シンプル。小指薬指だけでフィンガリング。
かなり筋トレ的なトレーニングですが、出音には注意。
しっかり小指で押さえないと、いい音が出ないので、ゆっくりテンポで押さえていきましょう。
で、リバースします。
♩=80で始めていきます。
出音に気を付けてしっかりテヌート(音を伸ばす)して次の音を出しましょう。
ブツブツ途切れる感じはNGで。
で、かなり小指に負荷をかけるので、連続で3分以上はやらないようにしましょう。1分くらいマッサージしながらまたスタートって感じで鍛えていきます。
ジョイントフィンガリングを使ったトレーニング。
スイープピッキングの時、よくでてくる異弦同フレットのフレーズ。
こんな感じのフィンガリングをジョイントフィンガリングって言います。で、弦が増えていきます。
指を「クキクキ」しながらジョイントして行くんですが...
クリーントーンだとしっかりミュートしているかわかりずらいので、音は歪ませてトレーニングします。
しっかり「クキクキ」しないと音が重なり合って、汚く聴こえます。こちらも出音に注意っスねー。
で、リバースします。
なお、ピッキングはすべてエコノミー(スイープね)ピッキングで行います。エコノミーピッキング慣れないとアクセントが希薄になりがちなので、気を付けてコントロールしていきましょう。
ジョイントに特化したトレーニング記事を書きました。ご参考にどうぞ。
ディミニッシュコード転回トレーニング
すべての音の間隔が短3度で出来ているディミニッシュコード。
これで1セット。1フレット上がってもう一度弾きます。
私、ディミニッシュコードの押さえ方すぐに忘れちゃうので、覚えるためにやっていたトレーニングですが、運指練習としてもいい感じなのでオススメ。
こちら出音に注意。コードチェンジの際スムーズに音が途切れないようにテヌートして弾いていきます。
弦に対して3+1タッピングスケールトレーニング。
普通の4指分離トレーニングに飽きた時によくやっています。タッピングによるスケール練習。
1本の弦を4音で発音するスケール練習なんですが、片手で4音は中々実用的じゃない。
そこで、4音目をタッピングで賄うってトレーニング。
ピッキングしないので、しっかりハンマリングオン。プリングオフしないとなりません。
で、これを発展させたののがこちら。
慣れてきたらどんどんスピードアップしちゃいましょう。割と簡単に高速タッピングが出来るので、手癖にすると便利。
タッピング入門用のスケールトレーニングですが、ピッキングしない分しっかりフィンガリングしないといけない4指の筋トレっす。
気に入ったら次の8フィンガートレーニングに行きましょう。
右手も同時に鍛えちゃうタッピングトレーニング。
こちらもタッピングのエクササイズ。
左手だけじゃなく、右手も4指分離のトレーニングしちゃえ!って感じのトレーニング。
エイトフィンガーによるクロマチックになります。「エイトフィンガーは難しい」って先入観を捨ててやるのがコツだったりします。
で、エイトフィンガーでスケールトレーニング。ピッキングよりも広いレンジで指板を使えるようになりますので、この2つでタッピング本格入門のキッカケになればなーと。
タッピング入門に最適な課題曲もありますので、こちらの記事もご参考にどうぞ。
タッピング入門に最適。ジョー・サトリアーニの「ミットナイト」を弾いてみる。
1時間全集中のやり方。
この8個の中から、3つ選びます。で、1個の課題を15分ひたすらやります。
で、ここで必ず3分の休憩を取ります。(超集中力222Pのポモドーロ・テクニックより)
もうちょっとやりたい!って思っても必ず3分休みます。休みを入れることで、脳に記憶が定着しやすくなり、次の課題での集中力も持続しやすくなります。
次の課題を、また15分ひたすらやります。
そして3分休憩します。で、3つ目の課題を15分やります。そして3分休憩。
ここまでで、54分が経過しています。
で、残り6分は好きな課題を選んで終了。こんな感じで配分します。
どうでしょう?あっという間の1時間を感じることが出来れば上出来です。ぶっ通しでやる1時間よりも、リラックスできていい感じですね。
ちなみに、これが私の時間割。飽きたらトレーニングメニューを入れ替えていきます。
当日に決めると何するか迷ったりして、意識がいろんな所に飛んで集中力が落ちます。
「紙に書いたメニューを迷わずヤル!!」
ってのがコツです。
やはり一番最初が集中力高いので、ここに一番苦手を持ってくると後が楽っス。
順番は人それぞれ。優しいヤツから入って徐々に調子を上げていくタイプの人もいますので、順番は色々試してみるのが吉
3分間の休憩の過ごし方。
3分間は「何もしない」「何も考えない」ってのが基本になります。(超集中力182P「目の疲れをとることで集中力を取り戻す」)
こんな感じで、練習の邪魔になるものを、すべてこの段ボール箱に詰めて目に付かないところに置いておくとイイですよー(超集中力137P「とりあえずボックス」より)
で、3分は目を閉じて、呼吸にだけ気持ちを置いてリラックスする。こんな感じで休憩を過ごします。
どうしても集中力が途切れる。気が散ってしまった時の対処法。
私もそうなんですが、とにかく気が散りやすい。やっている内に他の事が思い浮かんだり、「ボー」っとしちゃうんですよねー。
ましてや、3分間何もしないで呼吸に意識を集中って意外に難しい!!
こんな時の対処法をいくつか用意しました。集中できないときは試してみて。
血流を無理やり上げてやると、結構スッキリして集中力が戻ってきます。
人それぞれやり方ありますが、私の場合、15分練習のあと3分休憩の時に...
私の場合、15分練習のあと3分休憩の時にその場でダッシュ!!20秒ー10秒休憩ー20秒ダッシュ!!10秒休憩...って感じで3分間を過ごします。
これが意外に良くて、やる気や集中力が戻ってきます。
寝なくても大丈夫。目を閉じて何も考えずにするだけでも、疲労が回復します。(超集中力の
ただし15分以上の仮眠は厳禁。帰ってこれなくなりますので必ずアラームをかけておきます。パワーナップする前にコーヒーなどカフェインを取るのがオススメ。
これもイイっスねー。本寝には注意です。
くつろぐ場所と練習の場所は分けるのが吉。(超集中力78P「環境と条件で自分を誘導する」より)
練習するだけの部屋を作ってやるのが一番イイんですが、部屋が無いって方は、練習の時だけ使う椅子とか座布団を用意するのがいいでしょう。
部屋にテントを張ってその中でやるってのも楽しいです。
まとめ
いかがでしょうか?
「脱ダラダラ練習」ってテーマで、せめて1時間だけでも集中して基礎トレーニングをやるにはどうしたらよいか考えてみました。
テレビ観ながら練習って悪い癖をなんとかしたかったんですね。
最近は、このやり方を1時間やってから、あとは自由練習って感じでやっています。
練習に「めりはり」が出来ていい感じ。
DaiGoさんの本によりますと、人の集中力の持続っ鍛えてる人でも2時間くらいが限界みたい。(鍛えてない人で没頭できる時間はせいぜい30分位だそうで。)
なので、短い休憩を上手く使うのが集中力を持続させるカギだなと、やってみて思いました。
昔、1日8時間練習した!!って超絶技巧の方々がいまして、それを真に受けた私は、長時間練習して満足していた時期があります。
大体は漫然と練習して身に付いて無いわなー。
時間数で満足するんじゃなく集中した時間のほうに価値を持つべきなんだなーって最近思っております。(やった時間に満足して、やった気になっちゃうんだなー)
練習材料をどう工夫して飽きずにやるのか?っていうのが私の今回テーマでした。
みなさんはどんな練習工夫しておりますか?教えてほしいっスねー。
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