最近、オルタード・ドミナントのお勉強をしているんですが、そこで出てくる6個のスケールが中々覚えられない。👇
👆これは、オルタード・ドミナントのお勉強をする時に、よく出てくる有名なスケール表。
♭9系はマイナー系で、♮9系はメジャー系ってヤツです。
我々メタラーにとっては、馴染みの薄いスケールばっかりで、全然覚えられない!!
しかも似たような、配列・響きだったりするので、ややこしい!!
スケールの名前からして優しくない。
ミクソリディアン、リディアンくらいは聞き覚えあるけど、HP↓5とか、なんやねん!!
って感じですが、今回はこの難しいスケールを指板のパターンを使って、簡単に弾き分けるやり方をご紹介。
難しい事は置いといて、まずは「6つのスケールを簡単に乗りこなそう!!」って作戦です。
オルタード・ドミナントってなんだ?
オルタードの語源は、ニルヴァーナのようなオルタナロックで使われる、「オルタナティブ」でして、新種とか、変わった形態みたいな意味を持っています。
「Alt」とかコードの脇に記される事があります。
で、そもそも「オルタード・ドミナント」ってなんスか?
簡単にいいますと、ジャズやポップスなんかで使われる技法で、コード進行中のドミナントの時間に使う、変わった形態のスケール。
つまり、先ほどのスケール表は...
ドミナントの時間に使うとイイ感じになる、6個の定番スケール。
って事です。
例えば👇のようなコード進行。よくあるCメジャーの曲のツー・ファイブ・ワン。
👆コードには、「トニック」・「サブドミナント」・「ドミナント」といったコード進行をする上での役割があります。
ドミナントコードからトニックに動く運動で、コードの「物語」が進行する訳なんですが...
オルタード・ドミナントとは、この「ドミナント」=Ⅴ7の時間帯で、先ほどの6個のスケールを差し込む事により、彩り豊かな「ドミナント」になって、トニックに解決する事ができる!って技法です。
ガチで「オルタード・ドミナント」について、語ると「ドミナントコードのテンションを変化させたスケール群で...」って話になるので頭が痛いし、混乱します。
ここでは入門編なので、「Ⅴ7の時間に使うとイイ感じの6個のスケール」=「オルタード・ドミナント」って感じでユルめに学んでいきます。
調べると、この他にもオルタードドミナントは結構ありまして、「スーパーロクリアン」とか言っちゃって、必殺技みたいなメチャクチャな名前のスケールなんかあったりして面白い。(面白くないような)
その中で👆の表は、実用的かつ今、流行りの6個のスケールって感じで覚えておくとイイでしょう。
「簡単」ギターで覚える「オルタード・ドミナントスケール」
とにかく「覚えずらい!」この6つの定番スケールですが、1本の弦に対して3点・4点のポジションを使えば、簡単に覚えられます。
つまり、スケールを6個、丸暗記するんじゃなくて「2つのポジション」の組み合わせだけで覚えちゃえって作戦です。
では、覚える手順を解説していきます。
まず、2つのスケールを除外します。
6個のスケールの内、「ミクソリディアン」と「HP5↓」をまずは、除外します。
そもそも「ミクソリディアン」は皆さん、ご存知の「メジャースケール」の5番目からスタートしたスケール。
👆チャーチモードってヤツで、「ドレミファソラシド」を「ソラシドレミファソ」って弾けばミクソリディアンになります。
つまり、「ドレミファソラシド」弾ければ、自然に覚えられるので、ひとまず除外します。
同じ要領で、「HP5↓」=ハーモニックマイナー・パーフェクト・ビロウは、メタル系ギタリスト御用達の「ハーモニックマイナースケール」の5番目からスタートしたスケールなので、これもとりあえず除外します。
で、覚えずらい残りの4つを2つのポジションで攻略していきます。
「ホールトーン」は3点+3点で覚える。
例えるなら、苗字と名前の関係をイメージすると分かりやすい。
👆仮に1本目弦の3点の「さ・とう」さん。4点の「よ・しだ」さん。としましょう。
で、2本目弦の3点を「三郎」。4点を「四郎」とします。
「ホールトーン」は3点・3点でポジションをとるので「佐藤・三郎」になります。
👇具体的にポジションを取ってみます。キーはCで、Ⅴ7=G7を想定するので、Gの「ホールトーン」
👆1オクターブのG「ホールトーン」。ホールトーンの特徴は全部、全音(2フレット)間隔で出来たスケールです。
ルールは次の弦に移動する際、1フレット上げてポジションを取る。
ただし、3弦と2弦は2フレット上げてポジションを取る!!
このルールに従って弾くと...
どうでしょう?
「ホールトーン」の場合、我々に馴染み深い「1本弦3点ポジション」が使えるので、とても簡単。
譜面は上昇だけですが、下降も弾いてポジションを確認しましょう。
このような要領で、オルタード・スケールを攻略していきます。
「リディアン♭7」は3点・4点で覚える。
メジャースケールのチャーチモード。4番目の「リディアン」
このリディアンの7番目の音を♭したのが「リディアン♭7」=リディアン・ドミナントって言ったりもします。
こちらは、3点・4点なので「佐藤・四郎」って感じです。
やってみましょう。
👆が1オクターブ分の「リディアン♭7」になります。拡張すると...
👆「ホールトーン」の時と同じ要領で、3弦・2弦だけ2fあげてポジションを取ります。
こちらも、上昇だけじゃなく下降も弾いて、ポジションを確認していきましょう。
「コンビネーション・オブ・ディミニッシュ」は4点・4点で覚える。
略して「コンディミ」
半音・全音・半音・全音~って間隔で出来ているスケールで、オクターブの中に8音入る特殊なスケール。
フュージョン系で流行り出したスケールで、2つのディミニッシュコードを合体(コンビにしちゃう)させた構造になっているのが特徴。
ちなみに、「コンディミ」とは逆の「全音・半音・全音・半~」って間隔のスケールが「ディミニッシュスケール」と呼ばれます。(この辺の名称は色んな呼び方あります。ややこしいので、ご注意を。)
「コンディミ」は4点・4点なので、「吉田四郎」でポジションを取ります。
👆が1オクターブ分の「コンディミ」。
拡張すると...
👆の様にポジションを取ると、「ホールトーン」同様に音の間隔が均一なので、非常に簡単。
「半・全・半・全」って文章で説明するより、この4点ポジションで学んだ方が分かりやすいっス。
「オルタードスケール」は4点・3点で覚える。
最後は、「オルタード」
音階の特徴としては「ドレミファソラシド」メジャースケールの、ド以外を♭にしたスケールです。
「ド・♭レ・♭ミ・♭ファ・♭ソ・♭ラ・♭シ・ド」って感じ。
オルタード・スケールは4点・3点なので「吉田三郎」になります。
👆1オクターブ分の「オルタードスケール」
拡張すると...
わかったかな?
まとめ
この3点・4点のポジションを使えば、簡単に4つのスケールを覚える事が出来るはず。
この4つのスケールが攻略できれば、残りの2つはお馴染みの「メジャースケール」と「ハーモニックマイナースケール」のスタート位置を変えただけ。
つまり、「Cメジャースケール」=「Gミクソリディアン」であるし、
「Cハーモニックマイナースケール」=「GのHP5↓」と把握すれば、残りの2つも攻略が簡単になります。
スケールを覚えるだけで、挫折しちゃいやすい「オルタード・ドミナント」ですが、この方法で6個のスケールを簡単に覚えちゃえば、話が分かりやすくなるはず。
この方法を取っ掛かりにして、「オルタード・ドミナント」を勉強してみてはいかがでしょうか?
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