この記事では、ダイアトニックコードについて1からわかりやすく解説しています。
メタルギター好きの方ですと、スケールなんかは滅茶苦茶詳しいけどコードの作り方が「?」だったり、もう全部パワーコード化しちゃうのが当たり前でコード自体に興味が無い。
なんて方に、もう一度コード勉強してみませんか?っていう提案です。
あまり難しく考えずに、運指練習の1つだと捉えてもいいですね。運指の練習しているうちに、ダイアトニックコード覚えちゃったよ!!って感じになればいいなと。
私もコード苦手でしたが音楽理論としてじゃなく運指練習の1つとして少しずつ取り組んでいたら、段々コードが面白くなってきましたよ。
ダイアトニックコードとは(メジャー編)
はい。ご存知Cメジャースケール。学校で習って覚えている唯一の音楽理論っス。
このド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・の7音だけで作るコードをダイアトニックコードといいます。
この7音を1個飛ばしで積んでいくと、コードができます。
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ 1度 長3度 完全5度 で C
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ 1度 レとファの距離が短3度 完全5度 で Ⅾm
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド 1度 短3度 完全5度 で Em
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ 1度 長3度 完全5度 F
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ 1度 長3度 完全5度 で G
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ 1度 短3度 完全5度 で Am
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ 1度 短3度 シ・ファ間が減5度になるので、ちょっと変わり種。 Bm♭5
イマイチ度数がよくわからない!って方は、こちらをどうぞ。
以上がⅭのメジャーダイアトニックコードになります。3個積みなので、3和音またはトライアドって言います。4和音も必須ですが、まずはここまで1区切り。
メジャーダイアトニックコード弾いてみよう。
で、今はCメジャーダイアトニックコードをやっていますが、どのキーでも使えるように、ローマ字数で番号を付けます。これをディグリーネームって言います。必須。
ダイアトニックコードを弾いて味わってみましょう。
トニック・サブドミナント・ドミナント・コードの機能とは?
Ⅰ~Ⅶにはそれぞれ役割があります。
Ⅰ トニック ダイアトニックコードの中心にして重力。
Ⅳ サブドミナント ドミナントを盛り上がる役割。
Ⅴ ドミナント ダイアトニックコードの「動」的役割でトニックに行きたがる性質を持っています。これに短7度を足してⅤ7にすると、強力。
ちなみに朝礼の「起立・礼・着席」は C-G7-C Ⅰ-Ⅴ7-Ⅰこれをドミナントモーションって言います。
このⅠとⅣとⅤを俗に言うスリーコードってヤツですね。
その他のダイアトニックコードにもT SD Ⅾのサブ的な役割があります。
Ⅰのトニックと同じ音を2つ持つ Ⅲm Ⅵm トニックの代理コードっていいますね。
(T)って表記します。
Ⅳのサブドミナントと同じ音を2つ持つ Ⅱm サブドミナントの代理コード。
(SD)って表記します。
Ⅴのドミナントと同じ音を2つ持つ Ⅶm♭5 ドミナントの代理コード。
(Ⅾ)って表記します。 メジャーダイアトニックコードではあまり活躍しないっス。
このように同じ遺伝子もっているコードは本家に代わって代理的な役割をします。
ビートルズ「レット・イット・ビー」
Ⅽのダイアトニックコードだけで出来ている、果汁100%的なこの曲を味わってみましょう。
ⅣからⅠに解決する流れが「せつない」ですねー。
で、Ⅵm-Ⅴ-Ⅳ-ⅠってAマイナー的に進行します。
4和音まで覚えましょう!!
トライアドコードは1度。3度。5度って積みましたが、もう一声7度まで積んで、4和音も覚えましょう!!
そんなに難しくないので、メタラーの皆さんも面倒くさがらず是非とも習得しましょう。
グッとコードの世界が広がりますよ。
4和音のディグリーコードも必須ですねー。是非とも覚えちゃいましょう。
4和音も弾いてみましょう。
こちらも毎日3分。ギターで弾いて響きを味わいましょう。響きを頭の中にインストール。
ⅠⅯ7~Ⅶm7♭5って弾いてⅦm7♭5~ⅠⅯ7の順で弾いてみて、響きを味わってみましょう。
別の押さえ方。6弦をルート音にしたヤツ中心です。
まずは、1日3分。運指練習だと思ってⅠ~Ⅶ Ⅶ~Ⅰ弾きまくってみましょう。毎日弾いていると自然にコードの響きもおぼえられます。
覚えかた。
丸暗記できる方はイイんですが、私は記憶力悪く、覚えてもすぐ忘れちゃう。そんな方は覚えるというより無理なく習慣化するといつの間にか忘れることもなく、身についてたりします。
私がやったルールは、
- 1日1回紙にコードとディグリーを書く!!
-
1日3分ⅠⅯ7~Ⅶm7♭5~ⅠⅯ7運指練習だと思って弾く!!
これだけならコード苦手な方でも毎日出来るんじゃないかなと。
あと考え方としては・・・
- 1度と4度と5度の完全度数はメジャー系のコードだな!とか・・・
-
スリーコードはメジャー系でその他はマイナー系だな!とか・・・
-
パワーコードで押さえてる薬指はⅤ7のコードになるな!とか・・・
きっかけになる考え方をイメージすると覚えやすいですねー。
3和音。4和音。混ぜて使おう!!
3和音。4和音覚えるのは必須ですが、実戦では混ぜて使うのが定石。
たとえば「レット・イット・ビー」
Gのところを4和音のG7に書き換えると・・・
ほら!!代理トニックのⅥmに行く力強くが増す感じになります。
ちょっと大袈裟な感じになるので、さらっとGのままがいい気がしますが。
とか最後のⅭをⅭⅯ7にしてみると、ちょっとオシャレな終わり方になりますね。
まとめ
ダイアトニックコード入門編ですので、まず土台の部分メジャーダイアトニックコードの並びとディグリーネームを弾いたり書いたり出来るようにしたいですね。
日々の練習にダイアトニックコードの運指を組み入れたり、空き時間にに1日1回ディグリーネーム書くって所から始めると、段々コードの学習が面白くなってきます。
音楽楽典読んで、よくわかんないまま先に先に進むと絶対挫折するので、(私、それで嫌いになっちゃったんで)毎日少しずつ勉強を習慣化して面白くなるのを待つ!!って感じで気長に構えるとイイと思います。
この手の勉強嫌いでしたが、今面白くなってきちゃって。段々と勉強するのが楽しいんですよねー。本当に少しずつ手付けるといつか加速してきますので諦めずにやるのが吉です。
お試しあれ!!
にほんブログ村