この記事では、オルタネイトピッキングが安定しない症状でお悩みの方。
例えばリズムがヨレやすいとか、力強く弾けないという方に効力のある練習法を紹介します。
無機質なトレーニングフレーズよりもカッコイイフレーズで練習した方が楽しいので、今回はパンテラの「COWBOYS FROM HELL」の一部分を使ってオルタネイトピッキングの精度を上げて行こうかなと。
で、オルタネイトが安定しない一番の原因はＵＰピッキングの筋力不足じゃないかなと、思うんですね。
メトロノームに合わせて、ダウン・アップ・ダウン・アップ・ダウン・アップ．．．のダウンは得意なんですが、アップが弱いって方がほとんどだと思います。
これが原因でリズムがヨレたり空振りしたりするんで、ＵＰピッキングだけ集中して鍛えてやれば短時間で効率よくオルタネイトが上手くなるじゃないの？っていう作戦です。
実際にこの練習やったあとのオルタネイトピッキングは、とても精度が良くなっていますよ。
【COWBOYS FROM HELL】でウォーミングアップ。
まずはコレでウォーミングアップ。ブリッジでミュートしながら．．．
テンポはゆっくり始めて．．．
♩120で淀みなく弾ければ合格です。
EX－１～EX－４を繋げて弾きます。これは自分の実力がどの位なのかチェックするためのフレーズなので録音してみましょう。
私はＧ3やＧ5ｎに付いているルーパーを使って録音してチェックしています。
（ＺＯＯＭ Ｇ3 Ｇ5ｎ） 初心者さんにもベテランさんにも！！練習に役立つ低予算マルチエフェクターのススメ。
♩１２０は目安ですので、弾けなくても大丈夫。どの位のテンポなら完璧に弾けるか録音して確かめてみましょう。
このフレーズを弾きまくってＵＰピッキングを鍛える。
はい。次に出てくるこのリフが今回のターゲット。
あら！カッコイイっすね。
で、ポイントは譜面どうりのピッキングパターンで、弾いてみましょう。
いろんな動画を見てみましたが、アップピッキングじゃなくダウンピッキングで、弾いている方もチラホラ見受けますが、譜面どうりアップで弾くと、とても良いトレーニングになります。
腕で弾かないで、手首で弾きましょう！！疲れてくると腕で弾いてしまうので注意。
はい。私も手首は石のように硬いので苦労します。
このリフはブリッジミュートをしながら弾くので、自然に手首でアップピッキングするしかないってのがポイントっスねー。
メトロノームに合わせて（ドラムのパターンより無機質なクリック音が良い）バッチリ裏の所にアップピッキングが来るように弾きます。
裏にうまくアップピッキングが合わない場合は・・・
上手く裏の所に、アップピッキング出来ない場合は空でダウンピッキングを入れると、裏のピッキングが掴みやすいです。
空振りを入れながら、手首の動きはオルタネイトピッキングになる感じっスねー。
赤○の所にクリック音が来るようにして、バシっと裏にアップピッキングが来る感じで弾きましょう。
赤○の所を足踏みして弾けるようになれれば、なおよろしいですね。
ゆっくりのテンポでいいので、バッチリ裏でUPピッキングしましょう。バッチリ決まれば気持ちいいので、気持ちよく感じたらそのテンポは合格です。
どうでしょう？
なかなかキツイですが、効果的にアップピッキングを鍛えられてるはずです。数週間やるとダウンと同じくらい力強くアップピッキング出来ると思います。
どうしても手首が動いてくれない場合は・・・
手首が硬くて上手くピッキング出来ない方の為のトレーニングを用意しました。
私も手首の動きが硬い時などによくやっています。
こんな感じで、手首を掴んで大きい動作で「バイバイ」って感じで「エアオルタネイトピッキング」するトレーニングです。
ゆっくりでイイので手首の可動域を広げるイメージで手首を振ります。
ギターを持たない空き時間に、私もよくやっているんですが、コレやると手首の動きが良くなります。
ただし頑張り過ぎて痛みが出た場合は無理せずにトレーニングは中止してください。
まとめ
仕上げはこのフレーズでどうぞ。
アップの筋力が付くと、しっかり振り切れるようになるので空振りが無くなりますし、曖昧だったアップ・ダウン・アップ・ダウンの感覚がはっきりするようになっているはずです。
筋力が付いてくると、ダウンピッキングと同じ強さで弾けるようになってきます。こうなればピッキングのコントロールが効くので、スィープピッキングやエコノミーピッキングにも良い影響がでますよ。
お試しあれ。
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