パソコン音痴の私がシンクルームで、リモートセッションを始めて半年が経ちました。
【パソコン音痴でも出来た!】ヤマハのシンクルームでリモートセッション。
始めた当初は、自宅ギタリスト仲間のレベル5氏とブルースの音源を流して、ブルースの練習をよくしてたんですが...
なんかギターデュオみたいのでも、しよーか。
なんかいいのある?
デパペペってグループなんてどうよ?
って事で、ギターデュオやっているんですが、ここで問題が...
あれ?合わない。(ジャストで合わせているつもり)
ちょっと遅れてるね。リズムズレてるよ。
(集中して合わせに行って弾いてみる)どう?
(二人ともテンポが落ちてグダグダに)
うーん。ダメでしょ。
と、いった感じで、お互いが合わせようとすればするほど、テンポが落ちるって現象が起きます。
当初は、私の演奏技術に問題があるんじゃないかなーと悩みましたが(めっちゃ練習しても合わないの)やはり遅延じゃないの?って結論に...
更なる遅延対策が、必要になってきました。
思い当たる遅延対策とは?
私、パソコン詳しくないので、レベル5氏に教わりながら1個ずつ対策をしてみたんですが...👇
無料リモートセッション「シンクルーム」の遅延対策まとめてみました。
遅いテンポの曲ならそれ程気にならないのですが、BPMが♩=120の16ビートだと、かなりのストレスを感じます。16分音符1個分遅れる感じか?
始めた当初に比べれば、遅延は解消されましたが。もう一押し。
残る遅延対策としては、私の回線がIPv4なのでIPv6してインターネットの接続方式を「PPPoE」方式から「IPoE」方式にするってやり方。
https://iot-navi.net/ipv6-ipv4/
👆私では上手く解説できないので、こちらを参考に。
なんのこっちゃ、よーわからないのですが、通信が速いらしいっス(レベル5氏はIpv6でIPoE方式)
そもそも、「IPv4かIpv6なのか、わかんねーよ!!」って方は👇でチェック。
ただこれは、プロバイダー契約を変更したり、IPv6対応のルーター買わなきゃいけないので、大変っス。
よくわからん。
もう一個は、私のパソコンのスペックを上げる事。
ちなみにこんなの使っています。👇
CPUがインテルCore i3-7020Uの2.3GHz
メモリが4GB
ストレージがSSDの128GB
USBポートがUSB3.0×2個とUSB3.1タイプCが1個
有線LAN無しって装備っス。
ブログ書いたり音楽聴いたり、すべてこれで賄っています。
(シンクルームはCPUが2GHz以上メモリが8G以上を推薦)えー!これじゃーダメっスか?
レベル5氏はデスクトップでCPUがCorei5-7500の3.4GHz メモリが8Gってスペックで、非の打ちどころはありません。私の問題だな。こりゃ。
これも大変で、16分音符1個分の遅れを取り戻すのに、パソコン買い替えるってのもツラい話です。
そんな感じで悶々と試案している中、レベル5氏が、面白い記事を見つけてくれました。👇
https://hash.cocolog-nifty.com/guitar/2020/09/post-0e1152.html
半分チンプンカンプンですが、要はオーディオ・インターフェイスを性能の良い物に変えてみる。ってやり方。
これは...中々有力な情報じゃない?
検証。超低レイテンシなオーディオ・インターフェースZOOM UCA-2
軽く現状を、おさらいしますと...
パソコンのスペックが
CPUがインテルCore i3-7020Uの2.3GHz
メモリが4GB
回線がIpv4
有線LAN無し(あと付けで有線化しました)、オーディオインターフェイスがZOOMのマルチエフェクターG5nを(ASIOドライバをインストール)使っております。
こちらは、
CPUがCore i5-7500の3,4GHz
メモリが8G
回線がIpv-6
オーディオインターフェイスがZOOMのUCA-2って装備です。
って環境で、音源を流してセッションする分には何とか楽しくやれるんですが(音源は相手リズムに釣られたり、ヨレたりしないので遅延があまり気にならない。)
音源無しのギターデュオだと、16分音符1個分のズレを感じるって症状で、お互いに合わせようとすればするほど、テンポが遅くなりグダグダに...ってなります。
相手のリズムを無視して、ちょっと早めのテンポで自分のBPMを信じて突き進む!!って感じで弾くと上手く行くんですが、コレ全然楽しくないの。
ストレスだけ溜まってツラい。ってのが最大の悩みっス。
ZOOMのUCA-2を買ってみた!
正直、通信環境かパソコンのスペックに問題があるって思っていたので、オーディオ・インターフェイスはあまり関係ないかなーって思っていたんで(G5nはASIOドライバ化したので問題ないって思っておりました。)半信半疑ではありますが早速購入。
レベル5氏は、たまたまツマミが大きいって理由だけで、UCA-2買ったみたいですが、確かにツマミがデカくて使いやすいし、ちょっとカッコイイっス。
そんなにデカくない。どこ置いても邪魔にならないのがイイ感じ。
裏パネルはこんな感じで、電源はパソコンからも取れますしACアダプターからも取れます。ZOOMマルチエフェクターでよく使われているAD-14ですね。(ACから電源取った方が稼働が安定するらしいですが、とりあえずパソコンのUSBから今回は取ります。)
接続の仕方。
まず、UAC-2をパソコンに繋ぐ前にドライバをパソコンにインストールします。
https://zoomcorp.com/ja/jp/audio-interface/audio-interfaces/uac-2/uac-2-support/
インストーラーを起動して指示に従ってドライバをインストールしていきます。
UAC-2の裏パネルの電源をOFFにし「CLASS COMPLIANT MODE」もOFFにしてからUSBケーブルをパソコンに接続します。
で、表パネルのインプットにギターを接続します。パッシブピックアップのギターを接続する場合はHi-zのボタンを押します。
アクティヴピックアップ(電池使うピックアップ)はHi-zを押しません。
で、レッドランプが点滅しないように、ゲインつまみを調節します。
次に、「シンクルーム」の設定画面で、ASIOを選択して、UAC-2を選びます。
シンクルームに信号が流れない場合はUAC-2をOFFにしてから、裏パネルの「CLASS COMPLIANT MODE」をもう一度OFFにして、接続し直してみると繋がったりします。(裏パネルの電源をOFFにしてから、MODEをOFFにしないとMODEのOFFが反映しないみたい。私がそうでした。)
結果はどうだったか?
👇がG5nを使った時の、遅延の数値。
常に38ms以上の遅れがでます。これを何とか30ms以下にしたい。
半信半疑ですが早速、UCA-2を使ってリモートセッションしてみました。
レイテンシの数値が高いなぁ。
これで、どう?(シンクルームの設定画面でバッファサイズを下げてみる。)
おぉ!!下がった!!
絵文字の簡易表示じゃなく、数値表示で見てみると22msまで下がってきました。
これならいけるかも...
(デパペペの課題曲をセッションしてみる)
どうかな?合っているよね?
合ってるね。問題ない。
なんと、1発で解決。
ストレスなく今までで一番楽しく演奏することが出来ました!!
今までの苦労は何だったんだ!!
ってくらい簡単に解決しました。これで楽しく演奏することが出来ます。
まとめ
ASIOドライバにしてたから、問題ないだろって思っていたので、今まで気にしてなかったんですが...
オーディオ・インターフェースをUAC-2に変えただけで、簡単に遅延が短くなりました。
イメージで言うと16分音符1個のズレが32分音符1個のズレに縮まった!って感じです。
遅延を完全に無くすってのは不可能なのですが、16分音符が32分音符位まで縮むってのは、大変大きいっス。
このUAC-2が2015年のモデルなので、2021現在の最新のオーディオ・インターフェースならどれでも間違いないのかもしれません。
この辺の相性や性能は、私の勉強不足でよくわかんないっスが...
とにかく、オーディオ・インターフェースの性能は重要だ!!って実感する結果になりました。
遅延対策の重要度からすると、無線LANから有線LANにする事(もうこれは絶対ですね)の次にオーディオ・インターフェースを高速のヤツに変えてみるってのが、有力になるんじゃないですかね。
これでも満足出来ないなら、パソコンのスペックを上げるか、Ipv-6のIPoE方式にするって選択になりますか。
UAC-2を使う前は、我慢ならない遅延でしたが、UAC-2なら我慢できるレベルですし、楽しく演奏することも出来ました。
パソコンのスペック改善や回線の改善は、まだいいかなって印象です。
一応シンクルームでは...
30msec以下 ある程度の音楽的セッションが可能。
45msec以下 リズムトラックに合わせて演奏することが可能。
70msec以下 オケに合わせて歌を歌う程度のことが可能。
ってことですが、私達がやっているギターデュオみたいなのは、30msec以下じゃないと相当厳しいです。(テンポ速いと尚更)
遅延対策は複合的なものなので、まずは出来るところから、少しずつ改善して30msec以下を目指すってアプローチをしてみるとイイんじゃないかなと。
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