指の筋トレ系のトレーニングとして、当サイトでは、「3分間全力トリル」を推奨しているんですが...
指を持ち上げる筋力が付く事で、4指の運指が軽くなり特に「速弾き」系のフィンガリングに良い効能が有るんですが、コード弾きで使う「弦を押さえる」筋力とは別物って気がします。
コード弾き(特にバレーコード系)の指の疲労度が酷い。
筋力ないので、押さえる時に「力みがち」なりスムーズなコードチェンジが出来ない!!
特にメタル系が好きなギターリストはパワーコード(ルート音+5度のコードね)で事が足りるので、いざフォーク系のバレーコードを弾く場面になると、「ぐしゃぐしゃ」なコードを弾いちゃう。
「メタル好きだけど、フォーク系のコード弾きも難なく、こなしたい!!」
って事で今回のテーマは「弦を押さえる力」を鍛えるトレーニングメニューを考えてみました。
「難コード」練習帳に学ぶ。バレーコード筋力強化術。
キッカケはこの本。👇
私の好きな、YouTuber系ギタリストの西尾知矢さん著の「難コード」練習帳。
西尾知矢さんは、メタル系の速弾きの達人でありながら、美しい響きのコードプレイも大変素晴らしいっス。
この教則本好きで、今まで怠けてた「コード弾き」の練習しているんですが、割と簡単はずの「バレーコード」が筋力が無いせいか、押さえ方が甘い。
そこで、難しいコードを覚えるって言う、この本の目的とは別に「指の筋力効きそう」って思うコード進行をチョイスして集中的に筋トレしてみようって作戦です。
「スリーコード」で鍛える。バレーコード筋トレ術。
ギターはじめて初期の頃に、立ちはだかる「Fのバレーコード」
まずは腕試し。これをちゃんと鳴らせるか!!って所からスタート。
👆はサブドミナントⅣ➡ドミナントⅤ7➡トニックⅠって俗に言う、キーCの「スリーコード」ってヤツです。
ギター歴長い方でも、メタル系「パワーコード」どっぷり!!って方は綺麗に鳴らせなかったりします。
力まずに綺麗に鳴らせれば「合格」で、力んで押さえこんでる場合は筋力が足りないって事です。
「押さえられてる!」って思っていても、綺麗になっていない場合が多々あるので「アルペジオ」で弾いてチェックしてみましょう。👇
👆意外に5弦ルートのCが難しくて、4・3・2弦の薬指と5~1弦の人差し指の押さえが甘いと1弦の3fが鳴らない。特に薬指のジョイントが少々キツいでしょうが、「アルペジオ」で力まず綺麗にならせれば「合格」
初心者さんで、「どうしてもキツい!!」
って方は、フレットを4つ上げてキーをCメジャーからEメジャーに変えてみましょう。
これなら、少し楽になるので、このポジションで筋力を鍛えてからキーCにチャレンジしましょう。
一日15分ウォーミングアップに使えば、確実に筋力が付くはず。
SUS4系で鍛える。バレーコード筋トレ術。
私が最近好きで、やっているSUS4系の「筋トレ」コード進行。
👆は意外に手強くて、人差し指と薬指の強化に最適だ。
こちらも、ちゃんと押さえられているか、チェックする意味で「アルペジオ」👆
👇5弦ルートのSUS4を使ったコード進行。これも指筋に効きます。
「アルペジオ」も
👇4弦ルートのsus4で、小指の筋力強化に効能あり。
「アルペジオ」でチェック。
私は、SUS4の響きが好きなので、「スリーコード」系の強化トレーニングよりもSUS4系のコード進行トレーニングをよく使っております。
ストレッチ系のコードで鍛える。
指を広げて、押さえる力を鍛えるコード進行。
4小節目は6弦開放を使ったワイドレンジなsus4。響きがとても綺麗なので、少々キツイが物にしたい押さえ方です。
1・2弦の12fは小指でセーハ。4弦7f人差し指。3弦9f中指で押えます。
Bm9は1弦9fを小指。5弦9fを薬指で押え、1~6弦7fを人差し指でセーハ。結構キツイ。
アルペジオで、綺麗に鳴らせているかチェック。👇
次はadd9を使ったコード進行で、慣れないと指が痛い。
Badd9押さえ方は、6弦7f・小指。2・3・4弦4fを人差し指セーハ。3弦6fを薬指。
A#/F#の押さえ方は、6弦6fが中指。4弦4fが人差指。3弦6fが薬指。2弦7fが小指。
アルペジオ
5弦ルートのadd9を使ったストレッチ系のコード進行。
5弦ルートのEadd9の押さえ方は、5弦7fが薬指。4弦6fが中指。3弦4fが人差指。2弦7fが小指。
アルペジオ。
4指分離に効くコード進行。
押さえる力+スムーズな4指の運指に効く総合的なコード進をご紹介。
👆ここで出てくる、5度を抜いた「セブンスコード」の押さえ方は...
A7=6弦5fを中指。2・3・4弦5fを人差し指でセーハ。3弦6fを薬指。
👇アルペジオ。響きが好きなので、私のお気に入りコード進行でもあります。
Caugの押さえ方は、5弦3fを人差指。4弦6fを小指。3弦5fを中指。2弦5fを薬指。
次は、ディミニッシュコードを織り交ぜたコード進行。4指分離に効能があります。
👆6弦ルートのdimの押さえ方は...
A#dim=6弦6f中指。5弦7f薬指。4弦8f小指。3弦6f人差指。
アルペジオ。
次はAメジャーからAaug・A6・A7って進行はAの5度が半音ずつ上がっていく「ラインクリシェ」の進行。
4指分離が未熟だとスムーズにコードチェンジ出来ないっス。
で、アルペジオ。
まとめ
「パワーコード」主体のメタル系ギタリスト諸兄には、中々手強いのではないかと思いますが...
メタル系では、ほぼ使わないコード達ですが、このコード進行エクササイズをやった後、思いのほか速弾き時の指の運指がスムーズになっているのが実感できるはず。
つまり、ウォーミングで使えば、メタル系の速弾きの精度アップにも使えるエクササイズです。
メカニカルな運指のエクササイズだと、音楽的に退屈な響きで飽きが来るんですが、このコード進行を使ったエクササイズなら、響きも綺麗で飽きにくい。
西尾知矢「難コード」練習帳を利用すれば、全100パターンのコード進行が網羅されているので、今回のコード進行エクササイズに飽きたら、別パターンを探して、エクササイズに取り込んでいくとイイでしょう。
はじめは、押さえるも大変で綺麗にならせないんですが、1ヶ月ウォーミングで使えば、押さえ方もスムーズになり、綺麗に響かせるようになるはず。
慣れてきて、綺麗に響かせる事ができたら、ルーパーでループを作ったり、録音チェックをするなどして、精度を高めれば、さらに良いです。
メタル好きの方も、速弾きの運指に効能がありますし、メタル弾いていたら、覚えられないコードネームも覚えられる様になるので、オススメです。
いかがでしょう?
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