ギターを練習する前にやるウォーミングアップ。
私が毎日やっていたのが、3分全力でトリル。
短い時間で、指を持ち上げる筋力を鍛えるのに最適なんですが、最近は仕事帰りの自動車の運転で、代用できるんじゃね?ってことで...
別メニューで、ウォーミングアップを試しております。
これもイイ。
メカニカルな運指練習なんかも、ウォーミングアップでやっていました。
ただ、ちょっと味気ないので飽きやすいのが弱点かなと。
どうせなら、実践的でいろんな場面でも使えるウォーミングアップないかなぁー
で、思いついたのがdim・augコードのウォーミングアップ術。
我々メタラー(私だけかも)は、ほとんど使わないコードのため、押さえ方を「覚えては忘れ~覚えては忘れ」を繰り返すコードであります。
実際、メジャー・マイナー・セブンス系の基礎コードに比べて複雑で押さえずらい。
しかし、「押さえずらい」ってのが、この練習のミソで、やってみると単音弾きの運指練習とは違った運指練習になるので、指の柔軟性が増す!!って感覚があります。
結果、単音弾きの運指にも良い影響があり、ついでに長年覚えられなかったdim7・augコードも迷いなく押さえられる!!って作戦です。
dimコード・augコードってどんなコード?
だだ押さえ方を覚えるより、コードの構造を知っておいた方が絶対に覚えもよくなるので、弾く前にお勉強しておきましょう。
aug・dimとは完全5度の音程が#(増)♭(減)しているかを表したもので...
👆5度が#していればオーギュメント・aug(増)で♭していればディミニッシュ・dim(減)なんですがコードにおけるdim・dim7やaugの表記では若干意味が違っています。
コードネームにおけるdimの表記は減5度と短3度がセット(マイナーコードの5度が♭)って意味で表記されます。
つまり、Cマイナーコードで5度が♭してればCdimで、Cメジャーコードで5度が♭して入ればC(♭5)って表記になります。
Cマイナーコードの5度が♭ならCm(♭5)でもOKですしCdimって表記でも意味は一緒。
その、dimに7が付いた「dim7」なんですが、これは短7度の減(♭♭7)も付けた完全なディミニッシュ(通称フルディミニッシュ)っていいます。
音符でみると、dim7(フルディミニッシュ)は「4音の間隔がすべて短3度間隔(フレット3つ分)になっている」ってのが特徴です。
余談ですがフルがあればハーフディミニッシュってのもあって...
これは7度が減じゃなく半音上がって短7度になったものを通称「ハーフディミニッシュ」正式名称はm7(♭5)っていいます。よく出てくるコードなので、ついでに覚えちゃいましょう。
あぁややこしい。
一方コードネームにおけるaugとは長3度・増5度がセット(メジャーコードの5度が#)って意味で表記されます。
ですので、Cマイナーコードの5度増はCm(#5)って書きます。
こちらは、シンプルでフルもハーフも7も無くシンプルに、1オクターヴの中に長3度間隔(フレット4つ分)で積まれたコードって意味になります。
あぁ分かりやすい。
簡単にまとめると、オクターヴの中に短3度間隔(フレット3つ分)で積んだコードがdim7。
長3度間隔(フレット4つ分)で積んだコードがaugコード。って事っス。
この事を頭に入れたら、さっそくエクササイズを始めましょう。
ウォーミングアップ。dim・dim7コード編。
まずは、7が無いdimのコードのエクササイズ。6弦ルート音。
👆単品のdimコード弾いただけでは、運指練習にならないので基礎コードを交えた、実践的なコード進行でウォーミングアップしていきます。
4度・5度コード専門のメタラーの方にとっては手強いはず。
スムーズにコードチェンジを意識して練習しましょう。
ちゃんと弾けているか録音してチェックすれば、なおよろしいっス。
次に5弦ルート音のdimコードの例。
始めの1週間は、ひたすらEX-1・2・3・4を繰り返し。
15分目安でウォーミングアップしていきます。
素早くコードチェンジする事を意識し、コードの構成音がすべて鳴っているか?に
気を付けてウォーミングアップ!!
その2。dim7でウォーミングアップ。
何も見ないでdimコードが弾けるようになったら、減7度を加えたdim7のウォーミングを追加していきましょう。
6弦ルート音にしたdim7の定型文。
dimコードもdim7も、響きが似ているので取り違えに注意。
で、5弦ルート音のdim7の定型文。
これで4つ。
15分間、このdim・dim7の4つをローテーションで弾きまくって、ウォーミングアップしていきます。
当面の間はdim・dim7系のウォーミングアップを毎日15分使っていきます。何も見ず無意識でdimとdim7の押さえ方が瞬時に出来るまで使っていきます。
私、40代で記憶力があまり良くない方ですが、2~3ヶ月毎日ウォーミングアップで使った辺りから、記憶が定着して「一生押さえ方、忘れないんじゃないか」ってレベルまでには来ました。
その3。augオーギュメントコードも覚えちゃう
dim・dim7が盤石になったら、同じ5度が変化するaugコードオーギュメントもウォーミングアップに加えましょう。
6弦ルート音のaugの定型文。
👆パワーコードの5度を半音あげた押さえ方って覚えれば難しくはないです。
次に5弦ルート音のaugの定型文。押さえ方は2パターン用意した。
もう1個パワーコードを5度#した感じのaugコードの定型文。
結構キツイ運指になります。5弦ルート2つ覚えましょう。
aguだけ15分やってもいいですし、dim・dim7・aug混ぜて15分やっても良し。
1日置きにdim・dim7とaugを入れ替えてウォーミングアップに使ってもOKです。
ダラダラ1時間もやっちゃうと本題の練習やる前に疲れてしまいますし、時間を15分で区切った方が記憶に残りやすく定着しやすくなります。
そう、あんまり長くやっても記憶に残らないの。
よくばって長々とこのウォーミングアップやっても記憶力よくなる訳でもなく、やんなきゃいけない課題練習に行く前に「疲れちゃった!」って事がよくありました。
まとめ
ここ半年くらい、このdim・dim7・augの15分ウォーミングアップやっていますが、始めはスムーズにコードチェンジ出来なかったっスねー
鳴ってない弦があったり、ちゃんと押さえられないので「グシャ!」っした音の塊になっていましたねぇ。
1ヶ月もすればスムーズにコードチェンジ出来るようになりますし、今までに覚えられなかったdim・dim7の押さえ方も、もう盤石。忘れる事はないでしょう。
盤石になったら、増5度のaugコードも加えてウォーミングアップしていきます。
augはバレーコードの「5度を半音上げ」って覚えれば、苦労はしないはず。
15分やればウォーミングとして丁度いい負荷もかかるので、重宝してます。
ウォーミングアップのアイデアとしては...
ルーパーを使ってエクササイズのループを作る!!ってのがオススメです。
最初はキレイなループが作れません。
ちゃんと集中して練習しないと「キレイなループ」が作れないので、ただ漠然と15分ウォーミングアップするより効果的です。
もう1つオススメのアイデアは...
アコギを使っての練習。
これはエレキよりも指の負荷がかかるので、指の筋肉を付けたい方にオススメです。
アコギからエレキに持ち替えると、いつもより「めちゃくちゃ指の動きがスムーズ」になります!!
dim・dim7以外にも、自分の苦手なコードに変えてみてもイイっすね。
お試しください。
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