最近の主な練習メニューは、コードストローク&コードチェンジの練習をよくやっております。
そもそもメタル系のギターばかりやっていたので、コード・ストローク&コード・チェンジに興味が無かったんですね。
「こんなの、すぐに出来るわ!」ってナメてたんですが、自分のコードストロークを録音して聞いてみると余りにも酷い演奏だったので、ここは改心してコードストローク&チェンジを練習している訳ですが...
一人で練習するのも、つまんないので、盟友の「レベル5」氏とリモートセッションで、デパペペの課題曲をよく練習しております。
2人とも、初めはエレキ・ギターで練習していたんですが、...
やっぱりアコギじゃないと雰囲気でないね。
1本買ってもいいんだが、あんな爆音で「ジャガジャガ」弾いたら家族に殺されるね。
いいものがある。
これなら静かだ。
おぉ...ヤマハ・サイレントギター。
実際にリモート越しに音聴かせてもらったんですが、かなり本格的なアコギサウンドが楽しめます。
値段も安価なので、正直言って「おもちゃギター」だろうって思って全然選択肢に入って無かったんですが凄く良い音。
今までエレキに、アコギのシュミレーター使ってアコギっぽい音作っていたんですが、サイレントは音が明らかに分厚くて、ちゃんとアコギの音がします。
このギターにアコギのシュミレーター使えばもっと音が良くなるよ。
家族からも苦情来ないし。
これは、もう買うしかない。
ただ問題は、私、左利きなので「左利きのモデルが無い」どうしましょう?
ヤマハのサイレント・ギターとは?
2001年にヤマハから発売された、ボディーのが無く、木のフレームだけで作られた「サイレント・ギター」SLG100シリーズ。
従来のアコギの10分の1の音量で、使えるエレアコとして大ヒット致しました。
動画でもわかるように、十分にイイ音。
練習用じゃなくてステージで使っても全然イケる。
総重量が約2キロ。で、フレームも簡単に外せる(上のフレームだけ)ので、持ち運びも便利っていう画期的なアイデアのギターっスね。
SLG-100Sがスティール弦タイプで、SLG-100Nがナイロン弦タイプになります。さらに100NWはネックがクラシックギターの様に、幅広い仕様になってるモデルなのでクラシックギター志向の方はNWで。
ご購入の際はご注意を。
で、2010年にコーラスとエコーを搭載したSLG-110のマイナーモデルチェンジを経て2015年にSLG-200シリーズにフルモデルチェンジいたします。
サイレントギター「SLG-100」系と「SLG-200」の違いは?
100系と200系同じに見えるけど、何が違うの?
100に比べて200はボディーやフレームも高級感が増して、とてもカッコよくなっていますが最大の違いは、ヤマハ独自のSRTパワードピックアップシステムを採用している所。
マイクで録音したような音を再現して、再現した音とピエゾピックアップで拾った音を好きな比率で、ブレンド出来るってシステムっスね。
旧来の100系に比べて、よりきめ細かなセッティングが可能になります。ご覧の通りツマミも大幅に増えています。
ちなみに、レベル5さんは200Sでリバーブもイイ感じで、ナチュラルなサウンド。
私のは100Sで、アコギの雰囲気は十分出ていますが、音は少々硬めって感じ。
もし中古で、安めの100Sか、ちょい高めの200Sで迷ってるのなら少し多めにお金を払っても200Sを買うのが正解。機能が充実しています。
「サイレントギター」をレフティー化してみる!!
で、200Sがイイのは分かっていたんですが、今回は自分でレフティーに改造するのが、テーマだったので、ちょっとビビって中古で安価だった100Sを購入。
メルカリで32000円なり。
これをレフティー化してみたいと思います。
このギター。フレームが簡単に外せるので、これを上下入れ替えれば、レフティー仕様に出来るんじゃないかって作戦です。
後は、弦を逆に張り替えるので、ナットの部分を新しく(左用に溝を作って)交換って手順で行きます。
用意したもの。
毎度ですが、不器用なド素人の改造作業なので、温かい目で見守っていただければ幸いです。
フレームを外すのに必要なドライバー。ボディーにフレームを差す溝を作らなくてはいけなにので彫刻刀(数種類のセットが望ましい)を用意。穴開けるドリルドライバー。ヤスリ。
すべてホームセンターで手に入ります。
あとは、サイズと場所を確認するための定規を用意しました。
ボディーに穴開けるのが心配ですが、やってみましょう。
フレームを全部外す。
上のフレームは、裏側のストラップピンを緩めてやれば、簡単に外せます。
下のフレームは+ドライバーで外していきます。
で、フレームとボディーを繋いでいる金具をドライバーで外していきます。部品やネジを無くさないように注意。
彫刻刀で掘る時、邪魔なのでピックガードも外しておきましょう。
パーツを外すと、こんな感じの溝が出てきます。
上はこんな感じ。差し込み口の穴を作らないといけない。
上下フレームを差し替えるので、この溝を反対側に作らなくちゃいけない!!ってのが今回の一番の難所になります。
溝を掘る!!
新しく作る溝を、定規を使ってマーキングします。下フレームは割と簡単。
あとは、彫刻刀で掘っていきます。
彫刻刀なんて、中学生の時以来使ったことないので「ビビり」ながらやりましたが、時間を忘れて没頭しちゃいます。60分位で1つの溝が完成。
問題は上フレーム。
ネック側は少し湾曲しているので、正確に掘るのが大変です。
差し込む穴をドリルで作るか、ネジで止めるか迷う所。
結局、上フレームのお尻部は差込口をドリルで、貫通。
しまった!!ちょっとズレた!!
貫通した反対側は木ダボで埋めときます。
ネック部はドリルで穴開けるの怖い(ジョイント部分でデリケートな場所)ので、金属ピンを外して、ネジで止める手法にしました。(簡単にフレームを外せなくなりますが...)なので、後から思ったんですがお尻部もネジで止めた方が簡単だったかなぁ...
後は、パーツをはめ込み、フレームを付けて完成。
これで、フレームの入れ替えが完成しました。
使い心地は?
ナットの部分の交換は、いつもお世話になっている「一番町ギター」さんに調整も兼ねて、お願いいたしました。
調整込みで、12600円なり。ナット交換は9000円位で、これは相場どうり。
ちなみに、フレーム入れ替えでの加工を願いしたら、お幾ら掛かりますか?って質問したら「2~3万円かな~」って、ご返答が。
綺麗に仕上げたい方はご参考までに。
で、これが完成品。
弱点はツマミが、全部下向きになっちゃうので弾きながらのツマミ操作は絶望的。コレはしょうがない。
音の大きさはエレキよりちょっと大きめですが、「ジャカジャカ」弾いても嫁に殺されるレベルではないでしょう。
あと逆側には、指板の側面のポジションマークが無いので、(無いと意外に困ります)とりあえずキリで印を付けてみました。
ピックガードは形状的に入れ替えすると変なので、元の位置で。
ツマミ問題以外は、弾いた感じの違和感はなし。
目論見どうり、レフティー化することが出来ました。
音質は?
早速リモート練習時に、サイレントギターを投入。
サイレントの内蔵EQツマミじゃ、心細いのでGN5に突っ込んで音を調整。
おぉ...イイんじゃない?
アコギの音するね。
でもそっちの方がいい音するね。
このアコギのシュミレーター使えば100でも同じ音するんじゃない?
(「NadIR」を使用)
私のパソコンのスペック上試せないんですが、凄くイイ音。
最近はアコギのD/Iも豊富なので、そちらも試してみたい所。
まとめ
名前の通り、静かな音で本格的な「アコギサウンド」を楽しみたい方には、お値段もお手頃で買って損なし。
オーディオ・スピーカーに繋ぐも良し・ヘッドフォンで練習するも良し・リモートセッションで使うも良し!!って感じで使い勝手が非常に良く便利っすね。
あと、このギターで練習した後エレキに持ち変えると指が凄く楽。
恐らくアコギの太い弦のおかげで、指の筋力が鍛えられたと思われます。
最近は指の筋力強化のため、サイレントギターばかりを良く弾いています。
残念ながら「左利き」用のモデルが無いので、今回フレームを入れ替えて、レフティー化してみましたが、「ツマミが、いじりずらい」のが弱点ですがそれ以外は、快適っスね。
話のネタとして自分で彫刻刀で掘ってみましたが、仕上がりも良くしたいのなら「リペアショップ」に頼むのが無難です。(お金かかりそう。ナット交換とボディー加工で3~4万はご覚悟ですが)
掘る時のコツは、掘る場所をしっかりマーキングして、平刃で切れ目をしっかり入れて丸刃で少しずつ掘れば酷い事にはならないと思います。とにかくマーキング!!
1日で掘ろう!とせず日を分けて、ゆっくり作業するのがイイかと。
よく見ると仕上りはイマイチですが、弾いている分には全然問題無く、ツマミも位置さえ把握していれば演奏中でも操作は可能性。
なので出来自体には満足しております。
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