例えば、スィープピッキングでよく出てくる👇こんなフィンガリング。

👇この同フレットで、違う弦を弾くフレーズ。


これを1本の指で関節を「クキクキ」動かして、押さえるフィンガリングで、「ジョイント・フィンガリング」って言います。
指関節の柔軟性が無いと、1個1個音が切れず、複数音が鳴って中途半端な和音になってカッコ悪い。
キレの悪い汚いスィープの原因がコレ。
スィープに限らず、ジョイント・フィンガリングは、割と頻繫に使う場面があるので、今回は「ジョイントフィンガリング」を徹底強化ってのをテーマにして練習を考えてみました。
「ジョイントフィンガリング」のやり方。
「ジョイントフィンガリング」ってどうやるの?「指をクキクキ」って何?
まずは、基礎的な動作について。
2弦5フレットを人差し指で押えます。

👆この状態から、第1関節を「クキ」ッと倒して(関節を完全に伸ばす)、1弦5フレットを押えます。👇

👆これが「ジョイント・フィンガリング」ってヤツ。
で、この時2弦と1弦が同時に鳴ってはいけない。1弦鳴らして2弦はミュート。

1音1音切って、発音する。
「クキ」って人差し指の関節を倒した瞬間に、人差し指で2弦を軽く触れて「ミュート」って感覚ですね。
地味な技ですが、2弦を人差し指。1弦を中指でフィンガリングするよりも、人差し指1本でジョイントしたほうが、スムーズで効率的っていう技術です。
これが基礎的な「ジョイント・フィンガリング」の動作になります。
さらに発展させると、3・2・1弦を人差し指でジョイント。👇



👆マイナー系のスィープなんかはコレですね。

👆3~4本にまたがる、ジョイントのイメージは第一関節が、逆に反り返る感じで、フィンガリングする感じ。。
指の柔軟性が無いと、音が重なって上手く区切れないんですが、練習していけば段々と柔らかくなって区切りがよくなります。
「元々硬いからダメだぁ」
って考えず練習していきましょう。
ジョイント・フィンガリング強化エクササイズ。
基礎的なエクササイズをご紹介。👇

1・2弦の基礎的なジョイントの練習。「クキクキ」って第1関節を倒したたり、立たせたしながらフィンガリングしていきます。

この時のピッキングはエコノミーで弾いて、フィンガリング同様に効率的な動きにしちゃいましょう。
もちろんメトロノーム必須。
リズムがヨレやすい、エコノミーピッキングの練習としても使えるエクササイズなので、速いテンポ・遅いテンポでも、対応出来る様にピッキングしていきましょう。
またクリーントーンだと、音が区切れているか重なっているか、分かりずらいのでハードな歪み系で練習し、音が区切れているか確認しながら練習するのが吉。
で、次が1・2・3弦のジョイント練習。👇

👆こちらは1拍3連で弾いて行きます。
同様にエコノミーピッキングでこなして行きます。
そして出番は少ないですが、柔軟性をつける為の練習として1・2・3・4弦のジョイント練習。👇

以上、ジョイントフィンガリング強化練習エクササイズになります。
改めて、練習する上での注意点は...
ピッキングはエコノミーで。メトロノームを使い遅いテンポ・速いテンポでヨレないか?
歪み系の音色で、1音1音適切な長さで音が区切れているか?
この2点に気を付けて、練習していきます。
「バディネリ」で学ぶ。ジョイント・フィンガリング
「エクササイズばかりじゃ、つまらない!!」
って方にオススメの課題曲があります。
フルートの名曲。バッハの「バディネリ」。
映画やCMなどで、取り上げられる事が多い曲で、
ロックギターだと、我らの王者。イングヴェイ・マルムスティーンのアルバム「ファイヤー&アイス」に入っている「ノー・マーシー」って曲のギターソロに、まるっと取り上げられています。
で、この曲をイングヴェイとは違う、ジョイント・フィンガリングを駆使したバージョンで考えてみました。👇




基礎エクササイズの動作が、一杯入るようにフィンガリングを考えてみました。
エコノミーピッキングの練習曲にも良きだと思います。
まとめ
地味な技ですが、スィープ以外でもジョイントを駆使すれば、効率的なフィンリングが可能。
身につけてしまえば、フィンリングが非常に楽ちんになります。
同時にピッキングもエコノミー化できるので、手慣れたオルタネイトピッキングではなくエコノミーピッキングで練習する事をお勧めします。

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