皆さんは例えば、Cのコードを何種類押さえられますか?
私はメタラーなので、👆のオープンコードとバレーコードの2種類くらいかなと。それでも何とかなりますが、2種類だけだと、やはり無駄なポジション移動が多くて不便っス。
で、普通はコードブックなんか買ってきて練習するんですが、これが全く頭に入らない。
次の日には忘れてしまって、結局またバレーコードか「パワーコード」の世界に...
ってのがお決まりのパターンなんですが、ちょっと目先を変えてオープンコードを利用したコードフォーム習得術で有名な「CAGED」システムを日々の練習に取り入れてみた所、これが中々良くて...
いつの間にかコードブック無しで、1つのコードに対して5種類の押さえ方を覚える事が出来る様になりました。
この「CAGED」システムの練習は指の運指トレーニングにも良い効果がありますので、結果的には「速弾き」にも良い効能がありますねー。
なので、コード嫌いのメタラーの方にお勧めっス。
ギター始める前のウォーミングアップとして取り組めば、運指トレーニングとコード習得の両方を手に入れる事が出来るので、是非おきたいトレーニングっス。
「CAGED」システム。「ケイジド」システムとは?
いつ頃、出てきたやり方なんでしょうか?
昔はこんなやり方無かったと思うんですが、「CAGED」=ケイジドって呼ばれるやり方で、ギターを弾くときに最初に覚えるであろう、開放弦を使った「オープンコード」の5種類。
👆の5種類を、1つのコードに当てはめるってやり方です。
具体的にやってみましょう。
Cのコードを5種類で押さえてみる。(CAGEDメジャーコード系)
まずは、Cのコード。
これを、「CAGED」システムで5種類押さえてみます。
「CAGED」のCの型。
オープンコードのC。これの開放弦の所を人差し指で、セーハします。
では、Cのコードを「CAGED」のCの型で、弾いてみると...
こんな感じ。小指で押さえているのがルート音になりますので、小指をキーに合わせて動かせば、12音どの音でもメジャーコードが弾けるって寸法です。
ローポジションでは若干ストレッチになりますが、そんなに難しい事は無いっス。
「CAGED」のAの型。
オープンコードのA。この開放弦の所を人差し指でセーハした型。
では、Cのコードを「CAGED」のAの型で弾いてみましょう。
はい。これはお馴染みの5弦ルートに置いたバレーコードになりますね。
「CAGED」のGの型。
オープンコードのG。この開放弦の所を人差し指でセーハします。
では、Cのコードを「CAGED」のGの型で弾いてみましょう。
人差し指のストレッチが結構辛い。あと小指が押さえずらい。難所。素早く押さえられるようにしたい。
1弦の小指が辛すぎる場合は1弦を省略してもOKです。
「CAGED」のEの型。
オープンコードのE。この開放弦を人差し指でセーハします。
では、Cのコードを「CAGED」のEの型で弾いてみましょう。
はい。これは、お馴染み6弦をルートに置いた一般的なバレーコードになりますね。楽勝。
「CAGED」のDの型。
オープンコードのD。これの4弦を人差し指で押さえた型。
では、Cのコードを「CAGED」のDで弾いてみましょう。
ちょっと人差し指のストレッチがキツイ。4弦ルートに置いたフォームです。
コレで5種類出揃いました。
どうでしょう?これならコードブック無しで、5種類を押さえる事が簡単になると思います。
後はフレットを移動すれば、どのキーのメジャーコードでも5種類を簡単に押さえられるって仕組みです。
Cmを5種類で押さえてみる。(CAGEDマイナー系)
メジャーもあれば、もちろんマイナーもあります。
だだ、メジャーと違ってマイナーのオープンコードってのが無い場合もありますので、そこは架空のオープンコードを想像することにします。
軽くおさらいしますと...
「CAGED」のCmの型。
Cmのオープンコードってのが無いので、ここは架空のオープンコードとして、1度、短3度、完全5度の3音を積んだものにします。
では、Cmのコードを「CAGED」のCmの型で弾いてみましょう。
ちょっと寂しいですが、ご了承を。
「CAGED」のAmの型。
オープンコードのAm。これの開放弦を人差し指でセーハした型。
では、Cmのコードを「CAGED」のAmの型で弾いてみましょう。
5弦ルートに置いた一般的なバレーコードのCmになりますね。楽勝。
「CAGED」のGmの型。
こちらは、あまり馴染みの無い、Gmのオープンコードで、1、2弦を省略したオープンコードになります。1度・短3度・完全5度・8度(オクターブ上)の構成。
では、Cmを「CAGED」のGmの型で弾いてみましょう。
1度、短3度、完全5度プラス1度(ルート音)の1オクターブ上を積んだ構成になっています。
「CAGED」のEmの型。
オープンコードのE。これの開放弦を人差し指でセーハした型。
では、Cmを「CAGED」のEmの型で弾いてみましょう。
はい。6弦をルートに置いた一般的なバレーコードになります。これも楽勝。
「CAGED」のDmの型。
オープンコードのDm。これの4弦開放弦を人差し指で押さえます。
では、Cmのコードを「CAGED」のDmの型で弾いてみましょう。
4弦にルート音を置いたフォームっス。メジャーより押さえやすい。
これで、メジャーとマイナー合わせて、10種類をコードブック無しで覚える事が出来るはず。
しっかり覚える為の練習の仕方。
ただ弾いてるだけじゃー、やっぱりダメで、すぐに忘れてしまう。
しっかり指に定着させるには、やはり好きな曲のコード進行を取り出して「CAGED」システムで弾くってやり方が良さそう。
例えば...
ビートルズの「レット・イット・ビー」。好きな曲なら何でもいいんですが、始めはセブンスコードを含まないシンプルな三声のコード(トライアド・コード)がイイっス。
これを、最初のCをAのフォームで始まる「CAGED」で、書き換えてみると...
こんな感じ。
激しくポジション移動しないように作るのがポイント。効率のよい動きに作り替えていきます。
で、今度は最初のCをGのフォームで始める「CAGED」を作ってみると...
こんな感じ。わざと難しい感じの押さえ順になりますが、中々運指トレーニングとしていい効能があります。
次は最初のCをEの型で始める「CAGED」を作ってみましょう。
こんな感じで、「CAGED」システムを使って3パターン位作ってこれをギターを弾き始めるウォーミングアップ用の運指トレーニングとして1日10分やります。
これで、指にパターンを覚えこませて飽きたら違う曲のコード進行使って、「CAGED」で3パターンを作ってウォーミングアップ。
これなら毎日続けられるんじゃないかなと。
まとめ
まずは、5種類のオープンコード「CAGED」を、覚えましょう。
このオープンコードは、「CAGED」システムのキモになりますので必須です。ある程度ギターを弾いてる方は、まず大丈夫なはず。
で、簡単に考えれば、オープンコードの開放弦を人差し指でセーハすれば「CAGED」システムのコードの型になる!!って覚えるといいでしょう。
あとは、フレットを移動すれば12音どのキーでも簡単に1つのコードに対して5種類の押さえ方が出来る様になります。便利。
学習方法としては、好きな曲のコード進行に合わせて、3パターン位「CAGED」で、作ってみてギターを始める前のウォーミングアップとして毎日10分弾く!!ってやり方。
覚える。学習するって感じだと嫌になるので、「指の運指トレーニングだ!」とか「始める前のウォーミングアップだ!」と、思って取り組むと長続きすると思います。
これなら1ヶ月もすれば、自然と覚える事が出来るはず。
「俺パワーコードしか弾かないんで覚えなくてイイっス」ってメタラーの方!!
「CAGED」システムは、スウィープの時のポジション把握にも役に立ちますので、メタラーの方も覚えて損なし!!
指の分離トレーニングにも効能があるので、速弾きにも良い効能がありますよー。
単音だけの分離のトレーニングよりもコードの押さえ方も混ぜて、4指の分離トレーニングすると効果的。
単音の分離トレーニングに行き詰まった、速弾きギタリストさんにもオススメっス。
スランプ脱出のキッカケになるかもよ。
脱パワーコード!1つのコードを5種類で押さえるCAGEDシステム練習法。Ver.1
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